駆けある記

ヒブワクチン助成制度ー区議会で採択

 細菌性髄膜炎をご存知でしょうか。
 脳や脊髄をおおう髄膜というところに細菌が感染して炎症を起こし、発熱、頭痛、嘔吐などの症状があり、
乳幼児が多くかかります。4才未満では85%、乳幼児は重症になることも。迅速に治療しないと死亡することもあります。患者数は年1000人ともいわれています。
私の子どもが通った保育園でご一緒した方のお子さんは、1才で亡くなってしまいました。
細菌性髄膜炎の原因とされるインフルエンザ菌b型(ヒブ)と肺炎球菌にはすでにワクチンが開発され、世界保健機構は1998年12月からすべての国に対して乳幼児へのヒブワクチン無料接種を推奨しています。肺炎球菌についても七価ワクチンが世界77カ国で承認され、このワクチンを定期接種している国で細菌性髄膜炎は「過去の病」となっています。
 日本では、2008年12月からヒブワクチンが接種できるようになったものの、まだ任意接種なので、子育て世代には大きな負担となっています。
 これらの予防ワクチンが公費で行われれば、恐ろしい細菌性髄膜炎から子どもたちを守ることができます。
 今全国で、地方議会から公費助成を求める意見書が可決されたり、議会に陳情があげられたりしており、公費接種を求める声は日に日に強まっています。
 この間、私たち区議団は医療アンケートも行い、区議会で質問したり練馬区に要望をあげてきましたが、効果が確実かどうか、供給が間に合わないなどの理由にもならない理由で、拒否し続けていました。
 今回の定例会でも、一般質問でヒブワクチンや肺炎球菌、子宮頸ガンワクチンなどの予防接種の公費助成を要求しました。
 他の会派からも、ヒブワクチンの助成を求める質問もでていました。
 区議会には2つの陳情がかかり、継続審査中になっていました。
 23区では実施していない区は、練馬区をはじめ板橋、世田谷、台東、港の5区のみとなっています。
 こうした状況のもと、健康福祉委員会では、議論が行われ、6/7ようやく陳情が採択されました。
 

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