駆けある記

中小業者の苦境ー生活相談から

 今日は、練馬民主商工会会員のMさんの相談で福祉事務所へ。
 Mさんは区内で理容店を営んでいた方ですが、今月10日に脳梗塞で倒れ、入院しました。長年自分の腕一本で営んできた、理容店が長期休業せざるを得ない状況に陥り、相談に訪れました。
 長引く不況、それ以前に規制緩和で町なかには1000円、1500円の安い理容室が乱立し、商売にもかなり影響していました。支えてきた妻のRさんも何年か前に病気を患い、現在も病院通いです。
 こんな時、一家の大黒柱が倒れてしまう、しかも日銭で暮らす中小業者にとって、先行きの見えない事態となってしまいました。
 
 蓄えも底をつき、何の保障もない人が頼れるのは最後のセイフティネット生活保護です。
 必要な書類などを整え、福祉事務所に同行し、申請をすませました。
 窓口に行く約束をした昨日は、眠れなかったそうです。
 本当に困っている方々が、相談に訪れる福祉事務所ですが、眠れないほど緊張しなければならないくらい敷居が高いということです。
 日本は諸外国くらべ潜在的に生保対象となる方が非常に多いと言われています。
 大きな課題を、改めて感じています。
 それにしても、中小業者は本当に不安定で、商売が立ちゆかなくなっても失業保険もなく、年金も国民年金では低すぎて食べて行けません。そんな時のためにきちんと蓄えをという方もいますが、そんな余裕もない業者がたくさんいるのです。
 商売を続けていても、赤字つづきで食べるのがやっとです。苦労が報われる社会にしたいと強く思った日となりました。
 
 

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