駆けある記

関越高架下活用で

 騒音や排ガスなどが心配される関越自動車道の高架下に、高齢者センターなどを建設する練馬区の計画について、11月27日に同区内で、2回目の住民説明会が開かれました。
 計画は、大泉ジャンクションに近い高架下に、高齢者センター、リサイクルセンター、倉庫、スポーツ関連施設を建設するもの。区が今年3月に突然、住民への説明会を開催し、反発の声が上がっていました。
半年ぶりに開かれた説明会には、沿道住民をはじめ町会関係者など約160人が参加。「嬉しく思う」などと施設に関する説明を求める人がいる一方、「高速道路が上を走っている。騒音、環境などが心配。高齢者センターにするのはあまりにひどい」「倉庫が4棟計画されているが、近くの学校の校庭に風が入らなくなる。治安も心配」「区民が知らない間に突然決めた。最初からやり直しを」など、計画への心配や批判の声が多く出されました。
区はこの間、住民に理解を求めることもないまま、活用計画策定の窓口となっている東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)に、関係資料を提出し準備を進めています。その一方で、地域を分断しないために、関越道の新設時に盛土ではなく高架とした経緯を示す公文書や、国土交通省の高架下占用許可基準に照らしても、この計画は認められないことなどが明らかになり、区の安易で強引な計画が浮きぼりになっています。
11月11日に開かれた同区議会企画総務委員会では、議会への報告もなしに住民説明会を設定したことや、NEXCOとの協議について何の説明もしない区のやり方に対し、複数の会派から意見があがりました。
 また、説明会を受けて12月9には企画総務委員会でこの問題が議論となりました。
 住民との合意形成がとてもできている状況ではないことが、説明会でも明らかなこと、関越自動車道路が建設された経緯から考えても、地域を分断するような施設計画は高架下の占用基準に照らしても無理があることなどを考えれば、計画は再考せざるを得ないことなどを、質疑しました。
 今回の計画はなによりも、地域の住民の中に対立を持ち込みしこりを残すようなやりかたをしている区に重大な責任があると思います。

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