駆けある記

孤独死を考える

 インフルエンザが流行し始め、風邪をひかないよう厚着をして寒さの中地域をまわりました。
 90歳を超えたKさんは、冬でも素足です。
 だからお元気なのでしょうか。
 Sさんは、高齢世帯でご主人と2人暮らし。
 当面の心配は医療、特養ホームはいっぱいで入れないけれど、せめて何かあった時安心して入院できる病院があればいいのにとおっしゃいます。
 Aさんは、ニュースで練馬に新病院ができると記事をみたけれど我が家のそばに欲しい。
 みなさん、今は健康だけれど間近に迫る病気や老いを心配しています。
 しかも、子どもたちには迷惑はかけたくないと口をそろえておっしゃいます。
 今月、私の義理の叔母が亡くなりました。
 夫を数年前に亡くし、一人暮らしでした。孫との電話を切った後、すぐに倒れたらしく発見された時には受話器がはずれていたそうです。
 彼女は、ご近所づきあいがとてもよい人で、普段からおかずを持ってきてもらったり、持っていったりの関係がありましたので、それほど時間をおかずに見つけていただきました。
 電気がつけっぱなしで、玄関の鍵がかかっていないためおかしいと感じた方が、倒れている叔母を見つけたのですが、ストーブもついたままでした。
 今、一人暮らしの高齢者が増加するもとで、ご近所のつきあいが希薄化しています。
 集合住宅に住んでいる方は、隣に誰がすんでいるかも知らないという状況です。
 地域のコミュニティはとても大切です。しかし、個人のプライバシーもありこの課題を乗り越えるのは非常に困難です。
 こうした時、自治体の役割も問われるのだと思います。
 練馬区は一声訪問など高齢者の見守り事業を様々実施していますが、それでも孤独死は防ぐことができていません。
 みなさんの声をお聞きしながら、孤独を少しでもなくせるよう力を尽くしたいと思った一日でした。

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