駆けある記

日大光が丘病院問題で区と日大に申し入れ

 日大光が丘病院が撤退を表明し、区民の間では不安と混乱状態が広がっています。
党区議団と練馬地区委員会は、練馬区と日大本学に対し申し入れを行いました。
nitidai
 当日は松村前都議が地区委員会を代表して出席。区民から寄せられている声などを示し、今回の問題での区の考えを聞きました。
 なぜ、この問題をもっと早く区民に知らせなかったのかとの質問に対し、琴尾副区長は、この問題が明らかになって以来患者が減ってきている、日大が来年3月より前に撤退されては困る、混乱を招かないことが判断としてあった旨答えました。
 医療水準の問題では、光が丘病院が担ってきた役割を評価しつつ、後続医療機関でも水準は維持が可能との見解を示しました。
 申し入れ書は日大にも届けました。
日本大学医学部付属練馬光が丘病院の撤退に関する申し入れ書
練馬区長 志村豊志郎殿
日本大学理事長 田中英壽殿
                         記
 練馬区と日本大学は光が丘病院がこれまで練馬の地域医療で果たしてきた役割を維持・拡充させ、絶対空白をつくらないよう共同して責任を果すことを基本に、以下要請するものです。
 
一、練馬区は日本大学から2年前に病院撤退の意思表明を受けながら、区民や議会に一切知らせず、来年4月以降も現在日大光が丘病院が果たしている、区内医療機能が維持されるか、まったく見通しも立たないまま今日を迎えていることに、区民は大きな不安を抱いています。
 練馬区は現在継続病院を公募していますが、18日間の公募期間で、現行光が丘病院の医療水準に応えられる病院の応募はあるのか、ましてや342病床を半年で引き継ぐことはとうてい無理との医療関係者から強い不安や批判の声が挙がっています。
 区はこの現実を直視し、日大光が丘病院の一方的撤退を撤回させ、病院を継続させるための協議を尽くすこと。撤退がやむを得ない場合でも、日本大学側に完全な引き継ぎが完了するまで責任を持たせ、万が一にも医療機能の低下や空白は絶対招かないよう強く求めます。
 
一、日本大学が小児救急医療を始め光が丘病院で果たされた役割を高く評価するものです。それゆえ、その継続病院の見通しが立たないまま一方的に撤退することは到底許されるものではありません。
 日本大学が練馬区と交わした30年契約は区民への約束でもあります。なのに、日本大学の区民に対する説明は光が丘地域に一度の新聞折り込みによるお知らせだけで、その不誠実さと無責任な態度に怒りの声が広がっています。
 日大医学部教授会や光が丘病院の医師・看護師は病院の存続を願って嘆願書を提出しています。よって、日本大学内の意思統一を早急に図り、練馬区並びに区民に対して説明はもとより、日大光が丘病院からの撤退を撤回し、区と協議を尽くし地域医療に責任を果たすよう強く要請します。
 
一、練馬区はこれまで区民の医療要求に対し、区内中核5病院体制の構想を明らかにしてきました。その一つに光が丘病院を位置づけ、光が丘病院のさらなる医療機能のアップ、病院移転・新築などを日大光が丘病院とも協議し、区民に約束してきました。
 この確実な実行を果たすよう強く求めます。
 上記の要望を実現するよう強く求めるものです。
以上
2011年8月16日
日本共産党練馬地区委員会
日本共産党練馬区議団

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