駆けある記

介護は限界ー生活相談から

 年度末、生活相談は後を絶ちません。
 年金、国保、税金、保育園入所と毎日様々な相談が飛び込みで入ります。どれも深刻で、この国の生きづらさを象徴しているものばかりです。
 なんとか、少しでも解決の糸口をみつけようと私も悪戦苦闘の毎日です。
 相談の一つである、介護問題は今日の国と地方自治体の責任であると同時に充分機能していない現実の中で、苦しむご本人と家族を追い込んでいます。
 Aさんから相談がきたのは先週。
 友人であるBさんを介して私の事務所にお二人で訪ねてきました。
 他の区で一人暮らしのお母さんの相談でした。
 84歳になるお母さんはつい最近まで入院していましたが、病院から転院を迫られたものの家族の希望とは反対にご本人の強い希望で退院をしてきました。
 しかし、膠原病と呼吸器疾患をもっていての在宅は限界があり、ヘルパーだけではどうにもならない事態です。
 毎日、娘さんであるAさんが通っていますが、離れた区に住むAさんにとっても相当な負担で、なんとか病院に入院させたいとの希望です。
 ところが、療養型病床はお母さんやAさんの経済状況からみても負担が重く入院は無理があり、病床も空きがなかなか見つかりません。
 一般病床を中心に探していますが、どこまで医療行為として認めてくれるかが鍵になります。
 お金に余裕がない人は施設も病院も入れず、在宅介護も不十分な中どうしたら良いのか…。
 なんとかしなければ、Aさんもお母さんも共倒れです。
 いくつもの病院をあたり、入院までつなげたいと懸命になっています。今日現在、少し希望がみえてきました。

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