駆けある記

保育所の採光基準を堅持し、子どもの最善の利益保障を

こんにちは、練馬区選出東京都議会議員とや英津子です。

いよいよ明日は都議会本会議で各党・各会派の代表質問が行われます。日本共産党都議団からは、畔上みわ子都議が登壇します。明後日は、私とや英津子が登壇します。

本日は、質問作りの詰めを行い、夕方、「保育所の採光基準の緩和についての申し入れ」を行いました。

この問題は、建築基準法に係わる問題でもあるため、都市整備局が対応しました。

課長からは、待機児問題がある中で「選択肢を広げる」と述べました。そして、運用は区市町村にゆだねられるとのことです。

子どもの最善の利益を保障する立場から、保育の質に大きく関わる採光基準の緩和は保育水準にますます格差を持ち込むことになります。待機児が深刻な自治体は、この規制緩和に飛びつくかもしれません。保護者はビルの一室に預けたくなくても、他になければ足助ざるを得ないかもしれません。長時間、保育を受ける子どもたち。雨の日は域が詰まり、子どものストレスも招くのではないか。さまざまな問題点があります。

小池都知事は本当に、理解しているのか。要請行動から意見が上がりました。

要望書は以下のとおりです。

 

東京都は、保育所等を対象に建築基準法の採光基準を「合理化」するとして、3月に国土交通省が告示を改定したことをうけて、保育所の採光に関する規制緩和を具体化しようとしています。

国の告示改定のきっかけは知事が一昨年九月に開催された政府の国家戦略特区諮問会議で、既存の建築物を保育所に用途変更する際の有効採光面積の規制が緩和され、一定条件を満たせば採光のための窓がない部屋でも保育所に使えるようになります。都は具体化にあたり、窓がまったくない居室は認めないなどの基準を設けることを検討していますが、求められる窓の大きさは現行よりはるかに小さくなることや、やはり保育環境の悪化につながります。都市部の既存ビルなどを保育所に転用するねらいですが、子どもの保育の環境を低下させていくような規制の緩和は許されません。保育所における窓は採光の役割を果たすと同時に、風や日光の心地よさ、また天候や季節を感じることが子どもたちの豊かな成長・発達を保障していくためにも重要なものです。

保育従事者や保護者たちからは、子どもたちが健やかに育つ環境が十分担保されるのか、疑問や不安の声が多くあがっています。国が行ったパブリックコメントにも反対の声が寄せられました。

待機児童の解消を理由に、保育の質を下げるのではなく、東京に生まれ育つ子どもたちの環境を維持・向上させていくことこそが東京都の責務です。したがって、日本共産党都議団は小池都知事に対し、保育所の採光基準を緩和しないことを強く求めるものです。

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