駆けある記

まちの銭湯はコミュニティと文化と

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

先週末、建交労の旗開きで久しぶりに市ヶ谷に行きました。靖国通りに面した駅前は賑やかですが、一本横道を入ると静かになります。会場に向かう途中、日本山岳会の看板を眺めたり、総合設計制度を活用したビルを眺めながら向かいました。

この日は浴場組合の新年会にもお招きいただきました。現在、練馬区内の銭湯は現在22カ所。昭和7年当時は98軒ほどあったといわれているものが激減しています。

東京都は浴場に対して設備更新など様々な補助制度を持っていますが、客が入って商売の見通しが立たなければ設備投資もままなりませんし後継者不足も課題です。練馬区でも季節のイベントを行って、内風呂がある人でも「たまには行こう」という機会を提供していますが、さらに支援する必要を感じています。

銭湯問題は私が所属する文教委員会の担当、生活文化局が担当です。銭湯にもっと繁盛してもらえるよう調査もおこないたい。

同時に各地で銭湯を盛り上げるイベントも行われているようですが、効果があがるような支援も強めることが必要です。

以前はよく通った銭湯ですが、最近は営業時間内に帰ることが出来ない日が多く、ご無沙汰していたので比較的早く帰ることが出来た今日、下赤塚の銭湯に行ってきました。地域のコミュニティの場として、認知症や引きこもり予防に、災害時の避難所としても活用できる貴重な場所です。

町の銭湯が減っていくのはとても悲しく、家に風呂があるので行ったことのない人の方が多いかも知れません。しかし考えてみれば、映画「テルマエ・ロマエ」「千と千尋の神隠し」は浴場が舞台でもあり、落語「湯屋番」も銭湯が題材。映画や落語から銭湯が見えてきます。江戸時代に繁盛し、日本の伝統文化でもある銭湯をもっと多くの人に知って欲しいと思います。

今日、行った銭湯は「喜久の湯」さん。軟水を使っており肌がつるつるになる、アトピーなどに良い、髪の毛もさらさらと色々効果があるようです。

私はお湯の質はもちろんですが、銭湯の建物のデザインを見るのが好きです。宮大工によってつくられたとても立派な構えの寺社建築のような銭湯やレトロな雰囲気の銭湯の建物などそれ自体に価値があると思うのです。歴史的な建造物もあり、後世に残したいものです。

江戸東京たてもの園「子宝湯」(インターネットから)

 

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