地域まわりをしていてのこと。
豊玉のFさん宅を訪ねた際、いまとても疑問に思っていることがあると話してこられました。
Fさん宅南側にはもともと平屋建ての家が建っていたのですが、土地を売られて引っ越し、その後アパートが建設中でした。
「見て下さい」と建設中の建物の横を見ると、大きなケヤキの木が建物にぴったりとくっつき、伸びていたはずの枝が大きく切られていました。
そのケヤキはFさんの南側のお宅と建設中の建物とのちょうど真ん中あたりに根を持っていましたが、土地が新しい人に売られて、半分を切られてしまったとのこと。
確かに、痛々しいように枝が西側半分だけなく、なんとも言えない気持ちになりました。
Fさんは「練馬区は緑を守ろうと言っているのに、こんな時簡単に建築を許可してしまう、理解できない」
「お金をかけて緑をつくるより、今ある緑や木々を守ればいいのに」とおっしゃっていました。
さらに、「あの木を人間に例えれば半身不随になってしまったように思える。人間は勝手ですね」と言います。
市場の原理の前には緑も木々も環境も後回しにされてしまう一つの例をみたような気がしました。
建築許可を出す方も、現場をよく見て法律の観点からだけでなく環境や近隣への影響も含めて事業者などを指導すべき時もあるのではないかと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
墨田区のある道がスカイツリーにまっすぐに通ずる道なので整備しそこに街路樹を植える事になっていた。すなわち、直線道路の向こうにスカイツリーがそびえその両側に街路樹が連なっている。という感じを想像してください。すばらしいでしょ。所が周辺住民の反対で撤回されてしまった。その理由は「落ち葉が汚らしい。その掃除を誰がするのだ。」
数年前、世田谷区のある桜並木の道路が桜の花吹雪のころになるとスリップ事故が多くなるので、という理由で桜の並木を切ってしまった。と、新聞で読んだ。それを私の親しいフランスで活躍していた書道家に話したら、フランスならばその時期は通行止めにするよ。と申していました。