駆けある記

東日本大震災と石原都知事「天罰」発言

 東日本大震災の被害が明らかになると同時に、復興の動きも始まっています。
 昨日は、震災から10日目で80歳の祖母と16歳のお孫さんの奇跡の救出もありました。
 でも、避難所ではせっかく難をのがれた方々が体力を消耗し、病気や高齢の人たちが命を失っています。
 放射能の危険と隣り合わせの毎日が不安も広げています。
 それにしても許せないのが石原都知事の「天罰」発言です。
昨日、一通のメールが届きました。石原「天罰」発言への怒りです。転載の了承を得ていますのでご紹介します。


澤藤です。
私は岩手の出身者です。11日夕方からの大震災・大津波の被害報道におろおろしていたところに、石原慎太郎の「天罰」発言のニュースが飛び込んできました。怒り心頭に発して、短い抗議文を書きました。どうぞ、転載してください。
石原慎太郎の「震災は天罰」発言に抗議する
 
敢えて一切の敬称を省略する。
石原慎太郎は、東北太平洋沖大震災・津波の被災者に謝罪し、即刻すべての政治活動から身を退くべきである。
 複数メディアの報ずるところによれば、石原は大震災の被害を「これはやっぱり天罰だと思う」と記者会見の場で広言した。「津波で我欲を洗い落とせ」とも言ったという。
 その後記者から「『天罰』は不謹慎では」との質問に対して、「被災した方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが、と言葉を添えている」として、発言の撤回も謝罪もしていない。しかも実際には、添えられたとされる言葉はなかったという。
 かつてない大災害で万を数えようという犠牲者が出ている。多くの罹災者が家族を失い、家も職も地域社会をも失って塗炭の苦しみに嗚咽の声をあげている。そのときに、石原はこの苦しみを「天罰」と言ってのけたのだ。
 言うまでもなく、罰は罪を犯したものに対してくだされる。罹災者に何の罪があったというのか。
「津波で我欲を洗い落とせ」とは何という無神経で、心ない言葉。不用意に出た言葉としても、何という思いやりに欠けた、唾棄すべき人格であろうか。石原にとっては、この大災害の罹災者一人一人の死や離別、恐怖は、「被災者の方々はかわいそうですよ」という程度のものでしかない。
 明らかに、石原はこの発言で政治家たるの資質のないことを露わにした。少なくとも、民主主義社会において、これほど人権感覚を欠如し、これほどに国民を見下した政治家に、責任ある地位を与えておくことはできない。
 発言を撤回し謝罪するだけではたりない。政治家失格者としてあらゆる政治活動から身を退くよう、要求する。
     弁護士 澤藤統一郎
澤藤です。
石原は1日で「天罰発言」を撤回しました。マスコミや宮城県知事の不快発言もありますが、「都民からの抗議」も多数だったからとされています。
しつこくやりましょう。再度、以下の一文を都の窓口にメールしました。
石原慎太郎君、君こそ「天罰」を甘受したまえ。
                    弁護士 澤藤統一郎
 敢えて敬称を「君」としよう。
 石原慎太郎君、知事を辞めたまえ。四選出馬を撤回したまえ。潔く、大震災・津波の被災者にたいする謝罪広告を掲出し、すべての政治活動から即刻に身を退きたまえ。
 君は、大震災の被害を天罰だと記者会見の場で広言した。塗炭の苦しみを味わっている被災者を罪ある者とし、その苦しみを天罰と言ったのだ。被災者を我欲者として「津波で我欲を洗い落とせ」とも言った。その君の罪は限りなく重い。
 君の「天罰発言」は、失言だとか、不用意に口が滑ったという次元の問題ではない。君の人格そのものの表出なのだ。権力者面をした君には、この大災害の被災者一人一人の死や離別の恐怖・苦悶・悲嘆に共感する能力が根本的に欠落している。このことは、民主主義社会での政治家として決定的な欠陥なのだ。
 君は、いとも簡単に「言葉が足りなかった」として、「謝罪し、発言を撤回した」と報じられている。君は、自分の言葉の軽さを当然として、その撤回は可能と考えているようだが、それは心得違いも甚だしい。君の「天罰発言」は、政治家としての君の資質の欠落を露呈させたものだ。だから、政治家失格の真実を消し去ることはできない。発言を撤回したところで、君の人権感覚の欠如、国民無視の姿勢の露呈を消し去ることはできない。
 君が都知事を続けたら、不幸な都民に再度「天罰」と言うだろう。いや、既にこれまでも「天罰」として切り捨てられている都民を指摘することもできる。 このたびは、謂わば君自身が君の原罪を露わにしたのだ。天罰を甘受するよりないではないか。天罰発言を撤回して、謝罪するだけでなく、知事も辞めたまえ、四選出馬を撤回したまえ、あらゆる政治活動から身を退きたまえ。それが、民主主義と人権の進展のために、君がなし得る唯一のことなのだから。
澤藤です。
石原慎太郎「天罰発言」弾劾の第3文です。
私は心の底から怒っています。
石原は「天罰発言」を撤回しましたが、謝罪や撤回では許されません。
処理しきれないほどの抗議のメールやファクス・電話が殺到しているそうです。
手を緩めることなく、抗議を集中してください。私も、しつこくやるつもりです。
石原への抗議先は次のとおりです。
※手紙・はがきの場合:
  〒163-8001 東京都庁「都民の声総合窓口」担当  生活文化局広報広聴部都民の声課 宛
  「知事への提言」として、お書きください。
※ファクシミリの場合:03-5388-1233
  「知事への提言」として、お書きください。
※電話の場合
 電話 03-5320-7725  (生活文化局広報広聴部都民の声課)
 
 

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