今月19日に4月の保育園入所第一次選考の結果が出ました。全体の状況は数ヶ月後でなければ明らかになりませんが、昨年4月の状況と寄せられた相談から今年も多くの待機児童を生み出すのでしょうか。
働き続けながら子育てをする保護者は増加し続けています。特に長引く不況や産休・育休の取得が広がっていることもあり、0歳~3歳までの保育園入所申し込みを希望する方々が増えています。
こうしたもとで、自治体が責任をもって子育てを応援することが求められています。練馬区は待機児が多く、この間保育所の整備が一定程度進んできましたが、高い保育料を払わなければならない認証保育所より、公立・認可園を望む方が多く、保育所が足りない状況が続いています。
今年は、募集枠2394人に対し3764人の申し込み、延べ人数にすると21257人となり8.8倍の競争率です。
昨年の状況をみると、
申し込み受付枠 2,484人
述べ申込者数 20,514人
倍率 8.3倍
申し込み件数 3,655人
今年は昨年より厳しい状況がみえてきます。光が丘保育園が耐震性に問題があり今年は新規入園受付をしなかったことも影響していると思います。
昨年9月の状況では、
「9月選考後における現状」
0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 合計
入園児 5人 5人 8人 8人 0 0 26
待機児 22 75 28 6 0 0 131
期限切れ 32 221 87 25 1 0 366
計 59 301 123 39 1 1 523
昨年度は9月の段階でも区立・認可に申し込んだ児童のうち、523名が入所できていません。
今年も多くの保護者の方々からご相談をうけ、切実な状況をお聞きしてきました。杉並区では保育園に入所させることができなかった保護者の方々が区に抗議する事態も起きています。安心して子育てしたい、働き続けたい、働かなければならない方々に寄り添い、有効な手だてをうっていくことが今、自治体に求められています。
この間、保育所待機児童の解消に向けては様々な提案を行ってきました。
とや英津子の提案
1,長期計画を前倒しし、保育料の高い認証保育所より認可保育所を早急に増設すること。
2,0歳~3歳までの年齢に待機児が多いことを踏まえ、分園などで対応し、学校の空き教室などあらゆる手段を講じること。
3,保育の質を確保するため、株式会社などではなく社会福祉法人が運営する保育所を整備すること
4,国や都の所有する土地を活用し、整備すること。
などです。
みなさんから寄せられる声が行政に届くよう引き続き頑張ります。
この記事へのコメントはありません。