豊玉北2丁目のもと駐車場を買い取った木下不動産が、その土地を利用して6階立てマンションの建設を計画していました。
何度も行われた説明会には、多くの近隣住民のみなさんが参加して計画の変更をもとめ続け、区議会には陳情が出され、3000近い署名が積み上げられていました。
ところが今年2月、有害物質のPCBを不正処理したとして木下不動産常務ら10人が逮捕され、建築紛争は急展開。逮捕されたメンバーは説明会に来ており、住民との話し合いの窓口でもありました。
説明会にきていたメンバーがほとんど逮捕されたため残ったのは一人だけ。
住民代表の方々は、忙しい中木下不動産と連絡をとりあってきましたが、先週金曜日、計画中止の連絡が入ったのです。
しかし、この事件が起きて以降計画地には不動産屋らしき人がうろうろしており、木下が土地を売り出したのではないかという噂も広がっています。
そうなると、新たな業者が何を計画するのか振り出しに戻る可能性もあります。
今後の行方が心配です。
今回の建築紛争は、住民側が粘り強く計画実行を一年近く食い止めてきており、大きな成果だと思います。
しかし、事件が起きたことによっていったんは計画中止に追い込んだものが、違う業者との闘いを強いられる可能性を考えると、まちづくりのあり方が根本から問われていると感じています。
企業が社会的責任を果たすことと同時に住民の意見を充分くみ取る、行政はそれを後押しする仕組みが必要ではないかと思っています。
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