こんにちは、練馬区議会議員とや英津子です。昨日12日の金曜日は朝、小竹向原駅からの挨拶を終え、午前中は常任委員会でした。
私の所属は文教児童青少年委員会です。いつもながら大量の報告事項ですが、付託議案は1件。
新しい陳情59号「脳しんとうおよび軽度外傷性脳損傷への対応に関する意見書の提出について」の読み上げと資料請求のあと、16件もの報告事項があるのです。結局、2時間で済むわけがなく途中で次回へ持ち越しでしたが…。
委員会では、練馬区教育・子育て大綱の問題が論議されました。区長就任後策定された「みどりの風吹くまちビジョン」に沿った大綱が提案され、それに合わせて現在ある教育振興基本計画も見直すとのこと。教育委員会の自主性とか独立とかはどこかへ行ってしまった感じでした。これについては、強く意見を言いました。
さて、その後に議論になったのが、「幼保小連携の推進について」(案)です。
いつから幼保小連携が言われるようになったのでしょうか、その背景として幼児期の学びを小学校教育にスムーズにつなげていくことが大切である。そしてここで出てくるのが中教審ですが、2012年「保育所保育指針」で幼保小連携に関する内容が盛り込まれました。
この方針の目的は、幼児期から児童期への変化を乗り越える力を養い、幼児期の経験と児童期の学習の連続性を保つために連携を推進するとあります。
確かに、大きく環境が変化する時期に一人一人の子どもの特徴や適正、課題などを幼稚園・保育園・家庭と学校が共有し、スムーズに小学一年生を迎えることができるように支援することは大事だと思います。案では就学時期の課題として、「集団行動がとれない」「教室で座っていられない」など、いわゆる「小一問題」を課題としています。そしてこれらが発生する一因として、幼稚園や保育所における「遊びや生活の中の学び」が小学校では「学習時間で区切られた各教科の学習」となる生活学習環境の変化をあげています。
東京都の資料によれば、下記のような状況だそうです。
見にくいのですが、第一学年児童の不適応状況が発生した学校の割合が示されています。ここ4年間で20%前後を推移しています。
しかし、小学一年生が最初から40分も椅子に座って先生の話をじっと聞いていられるのでしょうか?なんだか不思議な気がしますし、むしろこうした資料で不適応の烙印を押すこと自体が保護者の子育てに対する自信を喪失させるのではないかと気にかかります。親も子も次のステージに向かう時、とても緊張しますし、どうして良いかわからない。こんな時に様々な情報提供や実践を通じて安心して小学校へ通う環境を整えることはとても大事だと思いますが。
この日の文教委員会は各委員から様々な意見が出ました。「しつけが大事なんだ」とか「保育園や幼稚園で今から訓練を」とか…。は?本気?こうした意見を聞いていて、子どもの最善の利益とはなのなのか、子どもを枠にはめてそこからはみ出さないように幼少期から準備させることが必要なのか?どうもとんちんかんな気がするのです。
自らの不勉強も反省し、次回に臨みたいと思います。
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