練馬区議会議員、とや英津子です。
この時期は連日、区内諸団体からの要望をお聞きする期間です。予算編成時期でもあり、みなさんの切実な要望が寄せられます。丁寧にお聞きし、6日から始まる議会でも取りあげていきたいと考えています。
さて、8月25日の委員会に認可保育所保育料の改定案が報告されました。パブリックコメントを経て第四回定例会に条例改定議案として出される予定です。
区は今回の見直しの理由として、19年間改定してこなかったこと、他自治体と比較して安いこと、私立幼稚園や認証保育所と比較して安く、利用者負担に不均衡が生じていることなどをあげています。
見直しの主な内容として、
1,保育料見直しの考え方
(1)低所得世帯への配慮ー現行の所得税非課税世帯の階層では改定しない
(2)中間所得世帯の負担増を軽減ー在園児の62.9%が属する所得階層(D10)までは、引き上げ額を3000円以下とする。
(3)高所得世帯の応能負担を推進ー現行の26階層に7階層を追加。
最高額は、D28階層で86,200円。
というものです。
確かに、私立幼稚園や認証保育所と比較し低めに押さえられている認可保育所ですが、もともと福祉の観点から保育にかける子どもたちを家庭に変わる場所として位置づけられた施設と基本的に家庭で育っている子どもが対象であり、保育時間も違う施設を一緒に考える。また認証保育所は児童福祉法に基づいておらず、大都市のニーズに合わせるとして都が独自の基準で駅前などに整備した施設であり、保育料は当然高く設定されています。その保育料を払える保護者が多く利用しているともいえます。
こうした成り立ちや対象の違う施設を十把一絡げにして、認可が高いから値上げをというのは、あまりにも乱暴です。
区立幼稚園の値上げも提案されています。障害児を多く受け入れている区立の保育所は欠かせない存在です。私立との均衡をはかるというのなら、私立幼稚園の保育料を下げるべきです。
この方針は9月11日~30日まで区民に意見を聞くとしています。ぜひ、ご意見をお寄せ下さい。
この記事へのコメントはありません。