駆けある記

区民の陳情、一度も質疑せずに否決!

こんにちは、練馬区議会議員・都政対策委員長とや英津子です。

週末の土曜日、そして日曜日は区議会がないので地域へ。上石神井の年金者の集い、生活相談、練馬駅での宣伝などを行いました。練馬の広さを実感する日々です。

地域で訪ねたお宅の保護猫ちゃん

さて、区議会のことでとても理不尽なことがありました。今定例会に付託された陳情のことです。私の所属する文教児童青少年委員会には2本の陳情が付託されました。

一つは、光が丘第四中学校の閉校方針の見直しを求めることについて。二つ目は、保育料の値上げの凍結と説明責任を求めることについてです。

どちらも、当事者にとっては切実で、区民にとっても関心の高い問題ではないでしょうか。

ところが、委員会ではこの二つの陳情について一度も質疑をせずに否決していまいました。その理由は、光が丘第四中学の陳情がすでに2本出ており、充分議論してきたので結論を出すことになっている。今回付託されたものは同じ主旨だから、保育料はすでに条例で決まっているから結論を出すというのが正副委員長(公明・自民)の仕切りです。

光四中問題については、この間保護者や区民から日々陳情が積み上げられ、区議会にも教育委員会にも毎回傍聴者が時間をとって来ています。区のやり方に怒りがあふれ、そういう中で出されたのが今回の陳情です。

文教委員会の委員である自民・公明、都民ファーストの会の議員は、同じことを言っている、これ以上やっても仕方ないと陳情の中身をよく検討もせず、結論を急いだのです。

しかし、本当に同趣旨なのでしょうか?私に届いた陳情者からの手紙を引用します。

1.「適正規模・適正配置検討委員会」で3回「教育環境を考える会」で3回、教育委員会でも3回と、い ずれもたった3回の議論で光が丘第四中学校の未来を決めてしまうのはあまりにも拙速で乱暴であること

2.教育委員会での決定を待たず、小学校6年生の保護者に通知を出したのは手続き上問題があったこと

3.対等合併ではない吸収合併方式は4月から2年間、消えゆく学校に身を置く在校生に残酷であり、今回 教育委員会ではその点が検討されていないこと の3点で問題があるとして対応方針の再考を教育委員会へ求めてほしい旨の陳情書を提出しましたが、既出の 光が丘四中関連の2本の陳情は2月14日の文教児童青少年委員会で採択・不採択の結論が出るようですが、それ と一括して扱われることがないようにお願いします と言いますのは東京都教職員組合練馬支部が出した陳情は、タイトルには「見直し」とあり、既出の陳情と 似ていますが、昨年12月16日の教育委員会で「対応方針」が決められた以降に作った陳情で、2と3は、統廃 合の是非ではなく、2は手続きを問題にし、3は統廃合の方式の問題性を論点におしており、既出の陳情には 無いものです。ですから一括審議はできないはずです。ぜひ、まとめて扱うのではなく、それらとは別に十分 に論議されることをお願いします。 *上記陳情書には「現2年生も42人で来年度新3年は2学級になり新1年生と合わせて最大5学級になる可能性 があったのにも関わらず、恣意的に新1年生の単学級(現時点で入学予定は3人)を作り出しました。」と書 きましたが、入学予定者は数日前についに0人となりました。現1・2年生に対して転校の希望があるかどうか 調査したようですが、今のところ転校の希望は無いようですので、この4月からは2年生24人の1学級、3年生 42人の2学級の計3学級の見込みです。その場合教員定数は9名ですが、再来年度は3年生のみ24人以下の1学級 となり教員定数も4名(「素案」では加配1の5名)となります。このままいくと、まさに光が丘四中はこれ から2年間かけてフェードアウトしていきます。教育委員会では統廃合の是非のみを議論しており、在校生が これから置かれる状況を想像しての吸収合併方式の是非について議論していません。

以上のように、論点が違うのに質疑もせず結論を急いだ正副委員長、これに賛成した委員の責任は重大です。

さらに、保育料問題の陳情も質疑せず、一度持ち帰っただけで否決です。陳情者の願意も権利もないがしろです。

保育料の値上げの凍結と説明責任を求めるという陳情は保育料の値上げ条例が可決された後に出されたものです。説明責任を果たしているかどうかの検証、凍結という主旨はいままでの陳情にはありません。

無責任なやり方に怒りがわいてきます。

 

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