駆けある記

築地まちづくり方針ー代表質問から

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

10日は都議団数人と事務局は夜中まで質問準備。私も家に帰り着いたのが今朝の3時でした。仮眠をして都庁へ向かい、6月11日、無事に里吉都議の代表質問が終わりました。

質問は19項目で、築地のまちづくり、豊洲市場、暮らし、高齢者、教育、ひきこもり、羽田空港機能強化、まちづくりなど都民生活に直結する都政の重要課題を取りあげました。少しづつ紹介していきます。

懐かしい築地市場。昨年の築地見学会で。

はじめに、築地まちづくり方針について。小池都知事の公約違反がはっきりしました。聞いていて、都民を何だと思っているのかと怒りがふつふつと沸いてきました。知事は築地まちづくり方針素案に寄せられた都民のパブコメをまともに読んでいません。

築地問題を取りあげた公明党は、築地市場跡を「貴重な開発用地」といいました。そして今さら場外市場を心配しています。

以下質問と答弁です。(答弁はメモに基づき要旨を掲載しています。正式な質疑は都議会HPで。リンクがはれません。)

日本共産党都議団を代表して質問します。
第1回定例会では、「築地まちづくり方針(素案)」が大問題になり、わが党だけでなく、知事の公約違反を批判する意見が相次ぎました。
2017年6月20日、都議選3日前に知事が発表した、「築地は守る」「市場機能を確保する」という約束が消えたにもかかわらず、知事が「考え方は変わっていない」と強弁し、方針転換を認めなかったからです。
定例会終了後、知事は、「素案」がとれた「築地まちづくり方針」を発表しました。「食文化」という言葉を少し増やしただけで、国際会議場を中心とした再開発という中身は、何ら変わっていません。
それどころか、「築地に都として卸売市場を整備することはない」と加筆され、知事の公約違反がいっそう明確になりました。
Q 「素案」に対するパブリックコメントには、202件の意見が寄せられました。知事はすべて目を通したのですか。

A(知事)築地まちづくり方針の素案に対していただいたご意見については、資料とともに局から詳しく報告を受けている。

Q その中には、「築地は守るという基本方針を維持し、市場関係者や都民に対する公約を守るべきです。今回示された、築地まちづくり方針(素案)は、直ちに撤回すべきだと考えます」という意見、「築地の街は市場があればこそ世界の築地だったのです。築地市場の再整備を本気で考えて下さい」などの意見が、多く寄せられています。
知事の公約違反を指摘する意見や、築地での市場整備を求める意見が、70件以上におよびます。この事実、これらの声を、知事はどう受け止め、反映させたのですか。

A(東京都技監)一昨年6月の基本方針で示したのは、「築地と豊洲の両方を活かす」という大きな方向性。この方向性に沿って、築地の再開発に向けた検討を行うこととした。その第一歩となる有識者会議による提言を踏まえ、まちづくり方針の素案を取りまとめ、それに対しパブリックコメントでいただいた意見も踏まえ、記載を充実させた上で、まちづくり方針を策定した。なお、一昨年六月の基本方針における大きな方向性については、変わっていない。

Q パブリックコメントで、批判的意見に対する都の回答は、「都が築地に改めて卸売市場を整備することはない」と、判で押したように繰り返しています。都民の意見を受け止めようという姿勢は見られません。知事、こんな姿勢でよいのですか。パブリックコメントは、何のために行ったのですか。

A(東京都技監)パブリックコメントは、まちづくり方針の素案に対して、広く都民の意見を頂戴するため、行ったもの。いただいた意見の中には築地市場を再整備為て欲しいとの意見も含め様々なご意見もあったが、それに対しては、都の考え方をパブリックコメントの意見に対する考え方として併せて公表している。なお、築地に都として卸売り市場を整備しないことについて、まちづくり方針にも明記している。

Q 都心で、病院も近くにある環境の中に、高齢者施設や障害者施設をつくってほしいとの要望があります。「難病の子どもたちが東京で治療できるように、病児と家族が宿泊できる滞在施設をつくってほしい」との要望も寄せられて
います。知事は、これらの要望をどう受け止め、対応するのですか。

A 築地まちづくり方針では、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することを目標として、周辺の資源等とも連携した取り組みも重視することとしている。この方針は、外部の有識者により取りまとめられた「築地まちづくりの大きな視点において」を踏まえて策定したものであり、その大きな視点においては、導入機能について、経済合理性を意識しながら、東京に不足しているものを補うなど、東京の国際競争力向上に資することなどの視点を重視すべきと提言。具体的な内容等については、今後、都が、事業実施方針や事業者募集要項を作成公表し、これに基づき民間事業者から提案を受け、具体化していく。
今回の所信表明で、「築地まちづくり方針」について知事が述べたのは、大規模な都心の一等地の再開発だというものでした。
Q 国際会議場を中心とした、民間企業まかせの再開発でなく、築地市場の歴史をしっかり引き継ぎ、都民と市場関係者、場外市場のみなさんから歓迎されるまちづくりを進める必要があります。知事いかがですか。

A(知事)築地には、浜離宮恩賜庭園など、地域の資源や食文化など、歴史的・文化的ストックがある。この地域のポテンシャルを生かし、都民はじめ、国内外から多くの人々が集い、ともに感動し、楽しみを共有しながら、東京の新たな魅力を発進できるような交流拠点を形成していく。

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