こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。
今日から決算特別委員会が始まりました。私は第三分科会で、産業労働局、港湾局、建設局、環境局、都市整備局、中央卸売市場の事業を質疑します。
週末は都政報告会やら道路問題の会議、そして下記で報告する「保育施設での死亡事故をめぐって」の講演では、とても胸の痛む話を聞きました。
日曜日は午前中、練馬保育問題協議会主催で「認可外保育施設の悲しい事故から1年、【みんなで考えるつどい】」が行われ、参加しました。
練馬区内の若草ベビールームという認可外保育所で昨年10月、6が月の赤ちゃんが亡くなりました。私は、それより前に起きた大田区の保育室での赤ちゃんの死亡事故検証報告にもとづき、昨年6月の第二回定例会議会で一般質問をしました。そして10月の事故を受けて決算特別委員会でも東京都の指導監督基準や指導要綱の問題を取りあげてきましたが、都の努力はあるものの改善されない状況を歯がゆく、悔しく思ってきました。
この日、ご自身のお子さんを認可外保育室で亡くしたお父さんである小山さんのお話を聞き、改めて子どもの命を守るためにやらなければならない事がたくさんあることを胸に刻みました。
1998年にわが子を認可外保育室で亡くした小山さんは、自ら立ち上がり娘の事故の真実を求め訴訟も起こし、専門書も読み、関係者への聞き取り、情報公開など粘り強く闘い抜き、2005年に和解が成立しました。6年かかってやっと謝罪が聞けたということです。
保護者がわが子を預けた保育施設で亡くなる、しかも死因はほとんどSIDSで片づけられてしまうといいます。こんな理不尽なことがあってはならないと真相を究明し続けた、小山さん夫婦の勇気と粘りに頭が下がる思いでしたが、泣き寝入りせざるを得ない保護者も多く居ることがわかりました。
いったい何人子供の命が奪われたら安全な保育が保障されるのだろうかと思うほど、死亡事故はなくなりません。
内閣府が公表した2018年の調査では死亡事故9件、うち8件が0歳~1歳児の睡眠中における心肺停止状態での発見です。9件のうち6件は認可外、2件が認可、1件が保育ママ。
おどろくのは死亡事故9件のうち、8件は死因が不明、1件は病死です。
これらの施設は複数回にわったって都の指導検査で指摘をうけている施設が多く、改善されないうちに亡くなったとか改善されたようにみえたが、実は違っていたとか、改善の途上が多いのですが、事故当時の状況は保育士が1人とか0人とか極めて手薄な状態のところが多いのです。
しかも、悪質な事業者もいて虐待死させている例も紹介され、耳を塞ぎたくなるようなつらい話でした。
立ち入り検査を実施する都の責任はとても重たいと言わざるを得ない。
赤ちゃんは口が聞けません、どんな目にあっても泣くことしかできません。一人の人間として大事にされ尊重され、愛される権利を持っている。子どもが育つ大事な時期を手厚く保育できる環境をどの保育施設でも整えなければなりません。
働いている保育士さんの処遇改善、国や自治体の責任の明確化、改正するべき法令もいくつもあります。何よりも公立・認可保育園を増設する。これらの仕事を早急に子育て中のみなさんはじめ多くの方と成し遂げたいと思います。
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