駆けある記

決算特別委員会報告⑤ー港湾局質疑から

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

今回は港湾局質疑です。練馬区に暮らしていると港湾は縁のないテーマですが、東京には島の要求や港などで多くの課題があり、要求が寄せられています。

御蔵島の就航率アップを

御蔵島は東京都心の南約190キロメートル三宅島から南南東19キロメートルの太平洋上に位置する島です。ご存じの方も多いかと思いますが、イルカと一緒に泳ぐことができるなど観光地としても知られています。一度は訪れてみたい島です。

その御蔵島の就航率が2018年より6割弱に落ちています。なぜ就航率が低下しているのか。

島の地形から、港湾整備が難しく、また気象などの影響を受けやすく、就航率の比較的高い5月~7月において、気象・海象が厳しかったことが影響し、低下しているとのことでした。

空路がなく、コミューターヘリはありますが、島外へ出るには航路が基本であり、生活必需品の搬入、島の農産物の出荷、観光で訪れる際など、重要な役割を果たしています。港湾整備を進め、就航率を上げていくことは島民の生活を支えるために極めて重要です。

答弁によれば、一つの港の中に二つの岸壁を整備することで、港内の静穏域を確保する計画があり、2017年度から二つ目の岸壁の工事に着手をしているということですが、すでに4年越しです。台風などで海が荒れれば、工事もままならないのです。

御蔵島島民の方からは、都の予算を増やして早急に整備をしてほしいとの意見が上がっています。

現在着工している御蔵島港の整備について、昨年度の進捗と完成までの目途を聞くと、

昨年度は、仮消波堤を設置したうえで、岸壁の取り付け部の整備に取り組んだ、着実に整備を進めるという答弁でした。

工事の難しさから、なかなか完了時期を示すことは難しのですが、島民の悲願である港湾整備で就航率を上げることに全力を集中してほしいし、具体的な進捗も工期のめどがたった時にもいち早く島民に知らせることを求めました。

台風被害は島々に影響を及ぼしています。

利島港の復旧について

利島港の問題もとりあげました。この島は、2018年の台風24号により利島港の突堤が高波等により大きく損傷しました。現在、2年たちましたが今なお工事が終了していません。

利島島民の方からは、2018年のような台風が来るとまた被害が出るのではないかとの懸念が出されています。今の突堤の改修工事は従来のものを復旧するようですが、突堤の拡幅など強化するよう求めました。

利島港も御蔵島と同じく島で唯一の港です。島民生活を支えている重要なインフラです。世界的な気候変動の影響もあり、近年大型台風が頻発化しています。この間の経験を踏まえ、迅速な岸壁の強度確保を具体化しなければなりません。

この港については、定期船の接岸がスムーズにいくように岸壁の強度をの確保に向けた検討を行っているとの答弁でした。

島で暮らしている人たちの唯一の交通手段である船が着く港の整備や改善にむけて、一日も早く完了するよう強く要請しました。

調布飛行場について

調布飛行場は戦前に陸軍の飛行場として建設されました。戦後地元調布市は移転を求め、東京都もその立場を支持しましたが、移転先が見つからず、存続へと方向転換されました。その際も飛行場存続の条件として、27項目の協定と覚書を東京都と地元三市で交わしました。その中には自家用機の移転の促進などが約束されています。しかし、自家用機の移転は進まず、禁止されている遊覧飛行などが繰り返されてきました。そうした中、2015年に自家用機の墜落死亡事後が起き、自家用機の移転がやはり必要だと多くの住民が願っています。

1015年の事故当時、22機だった自家用機は17機となっています。

「東京都調布飛行場の自家用機分散移転推進検討会」は、2018年7月、都と自家用機所有者等により設置されたもので、以来八回開催しています。これまでの議論では、有力な移転候補である大島空港への格納庫設置やその使用ルール等について意見が出ている。

このように都は答えています。

都が大島空港への移転を促進していることは重要です。自家用機所有者のかたなどはそれぞれに事業や理由があることも当然ですが、二度と事故を起こさないためにどうするか。やはりいち早く全機の移転が求められます。所有者の方の要望や意見も聞きながら、着実に進めることを求めて質問を終えました。

【雑記】

文教委員会の質疑が9日にありました。オリンピック・パラリンピックの検証についていくつかの論点で質問しました。さらに12日は決算総括質疑があり、コロナ対策、住宅問題、学生支援、税の徴収をとりあげました。これも順次報告します。今週は教育庁の質疑も控えていて、てんてこまいです。来週も質疑があり、いよいよ月末から第四回定例会。息つく間もない日々ですが、元気で頑張ります。

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