こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
区議選目前、朝の駅宣に出るようにしています。また週末はさまざまなイベントが目白押しで、順次お伝えしたいと思いますが、今回は、1/16(月)都教育委員会(堀内指導主事、もう一人)からESAT-Jの現状について聞き取りをした内容についてまとめました。遅くなりました。
22年11月27日にテストが行われ、生徒には1月12日に解答が返却されマイページで確認することができます。この結果について、SNS上では様々な意見や疑問が発信されています。
ベネッセの採点はどうだったのか、公平・公正に行われたのか。ブラックボックスが多すぎます。
【音声データについて】
生徒が当日録音した音声データについてはこの間、昨年の質疑で開示をすると部長が答弁しています。
⇨「現在、音声あるいは付随する情報についても含めて、なるべく生徒に還元できるようにということで準備している」と答弁。
1/12に都教育委員会が開会され、その資料では「音声データの開示の請求に関する手続については、令和5年3月以降の実施に向けて日程と方法を調整中」とあり、改めて確認をしました。
都教委は⇨「実施に向けて日程・方法を調整。庁内で、様々な調整があってはじめて発表できる。今年3月以降の実施に向けて調整している。」と答えました。
しかし、
★アチーブメントですから、結果と自分の感触が違っていた場合などを考えれば早急に開示すべきです。また受けた子の中で私立・都立の割合はどうなっているのか⇨いずれも答えず。
★音声データを調整しなければならない課題は?⇨課題についても答えられず。
何度も課題を教えて欲しいといいましたが、答えず。
そして「判断がある最終的には意思決定。日程と方法の意思決定。音声データの提供については日時を含めて調整。」なんの判断なのでしょう?
なぜ三月という時期にしたのかという疑問が生じますが…。年度内にという考え方にもとづいているようでした。
テストはとっくに終わっているし公開するとした答弁は9月だし、準備を進めていると答弁したはずですが…。
そこで、「入試の結果の開示が始まる、それと連動させる認識か。」と聞くと、まあ、そうですね。入試に使うから。入試の材料だから。といった答えが返ってきました。
馬鹿にされているようでした。
【開示する場合の手続きや段取りについて】
ベネッセと都の協定には、生徒への音声データなどの開示についての記載はありません。そこで、ベネッセとの関係でどのような手続きや段取りが必要なのか聞きました。
⇨庁内で調整中だが、ベネッセが管理。
新たに契約するのかどうか。協定書にはない行程だが。⇨そこを含めて調整。
ベネッセと新たに契約することになるはずだが、その内容について調整をしているのか。⇨どの形でするかを含めて調整。
無料ということにはならないがどうか。⇨そこを含めて調整。
【設問別データについて】
12日に公表された都教育委員会の資料には設問別データについて記載はありません。
その理由と開示しない場合もあるのかを聞きました。⇨そこを含めて調整。
設問別データの開示はいつ出せるのか。⇨言えない。
音声データを公開しても設問別データの開示がなければ意味がありません。しかも生徒や保護者が理解できる形での公開が必要です。
説問別データとセットという認識かと聞くと、「そこを含めて調整」と意味不明の答え。
【IRT処理について】
説門別の点数は合計しても100点になりません。なんらかの計算をして合計を100点にしていますが、そこがブラックボックスなのです。
このやり方はベネッセのノウハウなのか。⇨答えず
経年、それぞれの回答状況、それに基づいて処理し100点満点とする。
統計処理、つまりそれぞれの設問の回答状況をIRTの式に当てはめ、統計処理をして100点満点にする。数字上の処理をするということでした。
意味がわかりません、少なくともIRT処理をしたデータでは開示されても音声データと照合できず意味をなしません。
生徒が自分の評価に疑問や不信がわくから開示を請求するという目的を考えれば、都教委はこれに応えなければなりません。従ってどういうデータの公表になるのか疑問がわくばかりでした。素点を公表するのかと聞いても、都教委は答えることはできませんでした。
しかも公開するかどうかも伝えることはできない。ということでした。
色々聞いても答えない都教委、発表していること以外はなにも言えないというのはおかしいし、それで私たちを信じてくれと言われても困る。論点も言えないのはどうかと思います。
【評価のルールについて】
例えば、解答は言い直しができます。採点者は一回目、二回目どちらをとって採点するのでしょうか。一回目が正答だった場合もあります。
⇨一概に言えない。言い直しは間違っているという認識だから、言い直したあと。とあいまい答弁。
採点方法についてのとりきめがあるはずだが⇨適切に採点をすることを事業者と取り決めている。
統一基準は誰がつくっているのか、ベネッセがつくっているものを都が了承しているのか、それとも都が指示しているのか。⇨採点基準に従ってとのみ答弁。
テストの音声について確認はしたか⇨検収している。
確認はしているというものの、何件くらいか⇨件数は言えない
あきれました。
【本試験の報告について】
プレテストの際はベネッセから報告があり、そこには多くのトラブルが記載されていました。
今回も届いているのか⇨内容はなんとも言えないが、なんらかの形で報告書はでる。
去年とは違う報告書か⇨そこを含めて色々進めている。
試験監督の調査はしたのか⇨報告はこれから内容をつめる。
時がきたら伝えるということでした。
プレテストで具体的にトラブルがあっても問題なしとした都教委ですが。報告も届かないうちに入試に活用するのでしょうか。それともすでに届いているが、隠しているのか…。
開示すれば出るか⇨いえない。
信じがたい答弁でした。
【区市町村からの報告について】
日常的に報告をうける仕組みがあると言っていたが、仕組みを裏づける書類がなければおかしいので要求しました。
【成績について】
都教委に報告した資料について、スコアがプレテストより成績が上がっている理由をどのように分析しているのか聞きました。
⇨先生や生徒が去年からではなくずっと積み上げてきた結果だ。一年、二年ではない。
GTECをやっているところとそうでないところがあるが、GTECによらずということか⇨小学校の外国語活動から中三だと5年生からだから5年間の成果だ。去年の生徒は頑張ってないと言うことではない。
人によっては採点が甘かったのではないかという声もある。中学生のスピーキング力が上がったとみているのか。⇨毎年中三生がやっている、今年は去年よりポイントがあがった。
という答えにならない答え。
終了後は難しかったという声。こんなにあがるんだという声、どういう基準で採点しているのか、よく分からないままではさじ加減ひとつでどうにでもなります。
しかし、基準は変えていない。とのことでした。
今回は英研3級レベルのファールA1はDレベルまでで9割。
A2は16.8%というかなり高評価の結果です。
9日に文教委員会があるが、どのような説明をするのか。⇨都教委委員会報告とは違うものという趣旨の答えが返ってきました。
ほぼ何も答えない都教委は、問題に蓋をしてこのまま新年度を迎える気でしょうか。東京の教育を統括する立場として許されない行為です。
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