こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
若者協議会が提出した「痴漢加害の再犯防止に関わる陳情」は9/17(月)の文教委員会で審査し、趣旨採択となりました。
日本若者協議会とは⇒https://youthconference.jp/
若い人たちの意見を聞き、政治や行政施策に反映させる.
当たり前のようでなかなかできていません。そんな中、都議会には度々お越しいただき、学習会や要請行動など働きかけもありました。
若者の問題意識は高い。そして知識も運動経験も豊富で、ロビー活動も上手にこなす若者協議会のみなさんの行動力には驚くばかりです。
5月には若者協議会主催で、『痴漢外来』の著者で依存症の治療や研究にとりくみ、痴漢加害の再犯防止プログラムを実践している原田隆之先生を招いた講演会があり、都の生活文化スポーツ局も出席して報告もしてもらうなど、画期的な取り組みがありました。
この学習会は超党派の議員が参加し、私も参加し目からうろこ状態でした。
その後、「痴漢加害の再犯防止に関わる」陳情が出てきた!
文教委員会では、都民ファ10分、公明10分、立憲10分、共産は斉藤都議と私がそれぞれ30分ずつ質問をしました。
私は、痴漢再犯防止に向けて都の相談窓口の拡充、痴漢加害をなくしていくため加害者調査の重要性も聞きながらと調査実施も求めました。
痴漢加害相談も受けてるのに都は下記のチラシに痴漢の加害者からの相談にも乗っていることを書いていないのです。
「痴漢」と一言書けば済む話なのに、やらない。
で、この相談の実績を聞いてみました。
Q、都は、2020年から犯罪に関する悩みを抱える者やその家族又は関係者を対象に相談窓口を設置しているということですが、これまでに痴漢を行なった者やその家族、関係者からの相談は何件あったのか、実績を伺います。
A5、痴漢に関する相談は、令和2年3件、令和3年1件、令和4年0件、令和5年1件。
4年間でたった5件。これでは話になりませんので、とりあえず「痴漢」とチラシに書くよう求めたのです。
Q、「犯罪なんでもお悩み相談」のチラシですが、痴漢についての記載がない。痴漢の加害でも相談できるということがわかるように、掲載するべきだが、いかがか。
A7、犯罪なんでもお悩み相談では、本人やその家族、関係者などを対象にあらゆる犯罪に関する相談を受け付けている。チラシには相談の多かった犯罪を例示。
という的外れな答弁が返ってきました。
2022年の警視庁の統計によると、迷惑防止条例違反で検挙された人数は1,974人で、そのうち卑わい行為で検挙された人数は1,529人でした。検挙は氷山の一角、日常的に痴漢加害がおきているんです。毎日日常的に起きている。相談が少ないから例示しないのではなく、痴漢相談と書かないから相談が来ないのです。はっきり書かなければ相談も増えません。
迷惑防止条例で一番おおい犯罪はなんですか。令和4年の警視庁の統計によると、迷惑防止条例違反で検挙された人数は1,974人で、そのうち卑わい行為で検挙された人数は1,529人でした。検挙は氷山の一角、日常的に痴漢加害がおきているんですよ。毎日日常的に起きている。相談が少ないから例示しないのではなく、痴漢相談と書かないから相談が来ないのです。はっきり書かなければ相談も増えません。
でも本当はリソースがないからだそうです…。だったら人材育成とか進めればいいのに…。
痴漢はどの犯罪よりも再犯率がずば抜けて高いといわれ、2015年の犯罪白書では、痴漢を行って身柄を拘束されてから再犯するまでの期間もきわめて短く、一年たっていないうちに再犯する人が多いという数字も示されています。都の実態調査について提言をされたこともあり、再犯防止に取り組む斉藤章佳先生は、性暴力は一回でも許さないという認識を社会全体が持たなければならないと述べています。
この気概を都にも持ってほしい。
性的依存症のプログラムを受けることにより痴漢の再犯率を30%代からその10分の1、3%台に抑えることができるともいわれ、加害者対策を急ぐ必要があります。
斉藤都議は、本丸の加害者再犯防止プログラムの実施を求めました。
しかし、都の答弁のそっけないこと、同じ答弁を何度もくりかえす姿勢にはあきれました。
痴漢問題は、当事者や若者の声の広がりと議会へのアプローチ、各会派の論戦、共産党は国会でも都議会でも取り上げ、調査もしてきて政治の課題になっていきました。都もこうした動きに合わせて昨年は初めて痴漢実態把握調査や痴漢撲滅プロジェクト、都営大江戸線への女性専用車両の導入につながったのです。
東京都は、運動に押されて動いたとはいえ、実際に様々な取り組みに踏み出しているのだから、もう少し主体的になって欲しい。
質疑をしていると本当にやる気があるのだろうかと思ってしまう。
その姿勢があるから答弁がへんてこりんになるのです。
日本は痴漢大国。痴漢加害は重大な性犯罪であることを広く知らせ、早くなくしましょう。
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