こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
12月2日から始まった都議会、今日は代表質問です。13時から斉藤まり子都議が本会議で質問します。ぜひ、お聞きください。
今日は、環境建設委員会での学校断熱の質疑を紹介します。
環境局はR3に「学校施設の省エネルギー対策について」という冊子を発行しているが、どこでどのように活用しているのでしょうか。環境局に聞くと…、
「学校施設の省エネルギー対策について」は、省エネルギー対策の研修会などで活用。なお、現在は産業労働局の所管となっており、クールネット東京のホームページに掲載し周知していると聞く。
との答弁でした。
そこで、クールネット東京のHPを見てみました。研修やイベントのページにもなく、業種別セミナー・イベントのページから業種別省エネルギー対策推進研修会のページを開き、そのページの中にこれまでに作成した業種別省エネルギー対策テキストはこちらという記載があって、そこをクリックするとようやくたどりつきます。冊子を拝見しますと、学校での再エネ・省エネの重要性、どうやったら断熱ができるのか機器の紹介や、給食室の対策まで丁寧に書かれていました。環境局の職員のみなさんが作成されたのだと思いますがもっと活用して欲しいです。産業労働局とは連携しているでしょうから、ぜひせっかくつくった冊子です、活用してもらえるよう働きかけることを求めました。
寒くて暑い学校
学校の環境についてですが、学校環境衛生基準では教室の温度は18度~28度と定められていますが、このところの夏はとても基準に合致するような環境ではありません。校舎はたいてい南向きで庇のない窓が全面にあり、最上階は以前先生に聞きましたが、35度くらいになると聞きました。エアコンはつけていても効かず、テストをすればその紙の上に汗がたれてしまう。集中力はそんな環境では続きません。特に最上階ではエアコンをつけても焼け石に水状態だそうです。冬は冬で寒く暖房をつけますが、窓を開ける機会が少なくなるので、室内の空気環境は極めて悪く なるそうです。日本建築学会によればCO2濃度の測定で、学校環境衛生基準で示された基準濃度 1500ppmに対して 3000ppmを越える状況が多く報告されているとのことでした。この問題に関しては、換気を行うことによって解決されますが、窓を開ければ冷気が入りまた寒くなるという悪循環です。体育館も同じく35度、避難所にもなる体育館がこんな状態でよいのでしょうか。
学校の普通教室や体育館は暑くて寒いと言われている現状があります。断熱対策がされていない学校施設での人への健康影響について、また気候危機打開の面で適切と思われる対策をについて聞きました。また、その有効性・効果についても合わせて聞きました。
そっけない答弁ですが、「建物の断熱化は、断熱化されていない建物に比べ、省エネ性能だけでなく、健康や快適性、経済性などのメリットを有する」と、まあ、簡潔かつ事実ではあります。
学校での断熱を進めるということは子どもたちが断熱を「体感」するということ
学校は児童・生徒にとって生活の場であり、一日の大半を過ごす場所です。断熱が整備された環境を子どもたちに体感してもらい、学んで欲しいと思います。
都は様々な事業を通じて再エネ・省エネをすすめているが、たとえば都民が断熱を「体感」することは重要だと考えるがいかがかと質問。
都は、断熱改修にメリットをわかりやすく伝える一つの手法として、その効果を体感することは有効であることから、断熱を体感できるイベントを実施。
イベントは実施しているようです。
断熱を体感できるイベントを実施しているとのことですが、学校で子どもたちが断熱を体感することは格別の効果があります。世田谷区などでは「断熱ワークショップ」を開催し効果をあげていますが、建築士の竹内昌義氏、東京大学大学院准教授らは、学校でのワークショップは断熱に対する「意識の醸成」になり、学校は保護者も教員も地域の人も多くの人がかかわるだけに環境教育・住育として有効だと述べています。ワークショップの体感を家に持ち帰った子どもたちが「どうして自分の家は寒いのか」などと問いかければ保護者の意識が変わることも期待できるとも言います。
環境局として行っている区市町村への支援に学校や市民が取り組む断熱ワークショップなどを取り組めるようなメニューはあるのか、と聞くと。
都は、断熱ワークショップの開催など、区市町村による再エネ・省エネに係る普及啓発等の取り組みに対し対象経費の2分の1を支援。
区市町村が取り組めば、2分の1を支援するということですが、それならもっと進むはずなのですが…。
世田谷区の小中学校の取り組みを視察
断熱ワークショップは、出前授業や後付二十サッシの体感、天井断熱の実践、事業者さんと一緒に取り付け作業をします。最上階普通教室のサーモグラフィーによる比較実証実験などで子どもたちが学び、環境問題に関心をもつきっかけにもなります。
ぜひ環境局として、小中学校や都立の工科高校などで「断熱ワークショップ」や実証実験ができるよう教育庁とも連携して実施して欲しいです。
都立学校の断熱について
環境局として、都立学校の断熱化に向け、どのように教育庁と連携して取り組んでいるのか聞きました。
教育庁と連携し、今年度から、都立学校の4校において、窓の断熱改修に向けた取り組みを開始。
という答弁!この間求めてきた学校断熱が始まっていました!
この間、学校断熱を何度も求めてきたのでこの取り組みは大いに歓迎し、さらに頑張ってほしいです。今年度は設計費ということですが、全校に広げ、子どもたちの教育環境向上のために尽力していただきたいとお願いしておきます。
都立学校では、エアコンが効かないため生徒が熱中症の危険にさらされ、途中で授業が打ち切りになった学校もありました。子どもたちの健康のために、そして学校は公共施設の中で最も面積のある施設です。学校の断熱化は東京の気候危機対策に必ず貢献します。ぜひ今後も学校における断熱化を進めていただけるよう強く要望しました。
小中学校について
小中学校も他の施設と比較しても窓が多く南向きで、直射日光が教室に入りやすく再エネ・省エネもまだ途上です。しかし、昨今の猛暑で校舎の最上階は特にエアコンも効かず、子どもたちの健康も懸念される状況です。環境局として個人の住宅に支援するように、支援メニューをつくり、遮熱カーテンや天井断熱など既存の校舎にも活用できるようにするべきです。
しかし、、
公立小中学校における教室等の環境衛生の維持や施設整備については、原則として設置者である区市町村の責任において行われる。
と冷たい答弁です。
自治体独自の予算ではとても設置に踏み出すことができないのが実情です。都立学校と同じように、すこしずつ始めて欲しいと思います。世田谷では、区の委託で事業者が実証事業を行っています。8教室を対象に未改修、天井断熱、内窓+天井断熱の部屋、遮熱スクリーン、遮熱カーテン、遮熱フィルム、そして、熱交換換気扇と熱交換換気扇なしの部屋をそれぞれ実証しています。どの教室が一番効果的なのか調査をしているところを視察しましたが、こうした実証事業をふまえて小中学校でも断熱改修ができれば、都内自治体もやってみようという気になるのではないでしょうか。教育庁にも働きかけ、実証事業への支援や断熱改修メニューをつくっていただき、区市町村を応援してしていただけるよう求めました。
【雑感】
日曜日は晴天の中、練馬区の恒例「大根引っこ抜き大会」でした。一般区民に応募してもらい、時間制限を設けて大根を引っこ抜きます。家
族連れなど多くの人たちが、腕を競いより多くの大根を引っこ抜くのですが、練馬大根は地面から表にでている部分より土の中に埋まっているところが太くて抜きにくいのが特徴です。抜けないからとゆさぶったりすると折れてしまいます。私も一本、引っこ抜きに参加しましたが、とても力がなく、結局手伝ってもらってというか途中からお任せしてやっとこ抜けました。この日抜いた大根は次の日の学校給食に使用されます。この日はみずみずしい葉が一面に広がる大根畑に癒されました。







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