駆けある記

区議団を代表して一般質問

 区議会第一回定例会3日目、区議団から私が一般質問にたちました。
 区長の基本姿勢では、検討中の長期計画と2010年度予算についてです。
 長期計画の特徴は、喫緊の課題として特養ホームと保育園の待機者解消をあげています。
 しかし、その内容は特養ホームは2677名からの待機者の解消が求められているにもかかわらず、2014年までの5年間で570人の増床となっています。保育園についても待機児があふれている現状と不況下のなかで公立・認可保育園の増設が緊急で必要なのに、保育料が高額で、保育の質も問われる認証保育所の増設を目標の40%も頼っている現状です。
 一方、外環道をはじめとした都市計画道路など住民合意のないまち作りは、計画通りすすめる姿勢が現れています。
 この長期計画は昨年、昨年の選挙でも審判が下った「構造改革」路線に基づく、「行革」をさらにすすめていくものです。区民の願いに応える計画とするよう見直しを求めました。
 2010年度予算は、一般会計で2231億円の計上となっていますが、この中には国から来る100億を超える子供手当金が含まれており、それを含めなければ昨年より、23億円の減となる予算です。
 今予算案は、上記でのべた「長期計画」を実行していく最初の年の予算としてくまれ、それが色濃くでているものです。
 特に問題なのは、福祉抑制の一方で将来の開発に道を開く予算となっていることです。
 保健福祉関連では、高齢者・医療など一番充実しなければならないところを、よく見ると昨年より減額されています。
 特養ホームについて
 上記でものべましたが、待機者の現状は本当に切実かつ緊急を要するものとなっています。ところが、未だに介護5を含む練馬区の優先順位で最高点となっている方々が放置され、入所を待っているのです。
 この状況を一刻も早く解決するには、計画をくりあげ区が責任を持って整備することが求められています。
 この間、区は区立特養はいっさい建てず、民間まかせにしてきました。その結果、前期の長期計画の目標に現在120床も足りない状況をつくっています。国の介護費抑制策で、補助金が削られ、特養建設がすすまない背景がありますが、本気で待機者をなくそうと考えるなら、区民や議会とともに力を合わせ、整備に本腰をいれなければなりません。
 私は、計画を繰り上げ、2012年までに570床の整備を求めました。
 保育園の待機児解消問題では、区立・認可を軸とした整備が重要です。
 この間練馬区は区立保育園の整備に極めて消極的な姿勢をとり続けています。待機児解消策として、区立保育園の定員拡大、民間の認可保育園や認証保育園の誘致はしてきましたが、まだ足りない状況です。
 定員拡大は国が地方分権推進委員会の勧告で、保育所の設置基準を廃止する方針をきめ、子供たちの保育環境が損なわれる危険性を持っています。ぎゅうぎゅう詰めの部屋で保育を受けるのではなく、区立・認可保育園の増設で待機児解消をはかるべきと追求しました。
 また、今民間委託もすすんでおり、高野台保育園の業者選定や平和台保育園の選定をめぐって、保護者からは疑問の声もあがり、民間委託やめよのの声も広がっています。
 委託についても中止を求めました。
 子どもの貧困と保護者負担の軽減についてもとりあげました。
 子供の貧困率が、この情勢のもとで高くなっています。練馬区は貧困が子供たちにどのような影響を与えているのか調査もしていません。
 就学援助の拡大や保護者負担の軽減を求めました。
 医療について
 回復期リハビリテーション病床が、練馬区に1床もないことを受け、私どもが行った医療アンケートの結果も示し、日大の建て替え時や既存病院への整備を求めました。
 国民健康保険
 来年度から、国民健康保険料が引き上げになり、加入者の9割に上る方々が負担増となってしまいます。
 特に、高い保険料が払えず滞納世帯が増え練馬区では30%近い世帯が滞納している現状とリストラなどによって社会保険などを脱退した方々がそのまま無保険状態におかれており、国民皆保険制度が崩れている現状は大問題です。
 こうした状況のもとで、保険料が値上げになればさらに、滞納者を増やし、命も健康もまもれない事態を招きかねません。
 23区にも働きかけ、値上げを中止することを求めました。
 以上、要点をお知らせしましたが、答弁を含めた全文は後日掲載させていただきます。

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