閑静な住宅街に突然ワンルームマンション建設計画が持ち上がったことで、住民が立ち上がりました。
練馬区豊玉北2丁目20番地のこの土地は、駐車場として活用されていましたが、地主さんが売り払ったということで、6階建てのワンルームマンションの建設計画の看板が立てられました。
周辺は、北側にマンションがあるものの東西は2階建て程度の低層住宅、道路を挟んで南側は3階建ての都営住宅です。
環状七号線の内側にあたり、少しはいると本当に静かで低層の住宅が建ち並ぶ第一種低層地域。
ここに、容積率目一杯で54戸の6階建て投資型ワンルームマンションが建つというのですから、住民が怒るのも無理はありません。
現地を見ると、東側はお豆腐屋さんや高齢者がお住まいになる家が隣接しており、マンションが建つことによってかなりの圧迫感と日中の日陰などによる環境悪化が一目でわかります。通路は建物がぎりぎりに建つ計画なので1メートルもないのではないかと思われます。
住民の方々はこぞって反対しており、区議会には2件の陳情が提出され最初に出された陳情は3000名近い人たちが署名をしています。
現在3回ほど説明会が行われてきましたが、いずれの説明会でも「建設をやめて欲しい」「せめて3階建てに」「木下工務店の企業理念とも矛盾」など怒りの声が相次いで出されました。
木下工務店は、細かいところでの計画は見直すものの、肝心要の階数やワンルーム形式を改めようとしておらず、話は平行線です。
住民の方々は、企業活動を妨害するというのではなく折り合えるところを探そうという立場で臨んでいるにもかかわらず、木下工務店の頑なな姿勢が話しをこじらせていることがよくわかります。
まちづくりは、住民合意が基本です。合意に至らない計画は大きなしこりを残し、結果的に良好な環境も壊すことになりかねません。
企業の論理だけで、進めるのは限界ではないかと強く思っています。
この計画が変更されるよう、最後まで頑張りたいと思います。
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