駆けある記

羽田空港新ルートはストップを

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

東京都は7月30日に「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」(第1回)を開催することを発表しました。

広く都民に開かれた場とすることを表明してきたにも関わらず、この会議には報道関係者の傍聴は許可しながら、都民にも議会にも傍聴させないという異常なやり方であることが分かりました。

この会議体は首都圏空港の機能強化に伴い、国から提示される羽田空港の機能強化方策に係る課題等について、都及び関係区市で情報共有や意見交換を行い、国が設置する「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」に反映させることを目的として設置されたものです。これまで連絡会は一度も開かれず、その下に設置された幹事会で話し合いが持たれてきました。

羽田空港の機能強化にともなう新ルートについては、関係区市で反対の声が根強く、この間説明会が開かれていますが参加者からは住宅街を航空機が低空飛行することに対する懸念の声、反対の意向が示され品川区議会では全会派一致で新ルートは容認できない趣旨で意見書があがっています。

連絡会が開催されれば都心上空を低空飛行する新飛行ルートについて何らかの理解や容認する姿勢を示す場になる危険があります。安倍首相は施政方針演説で「地元の理解を得て」との意向を示しています。また小池都知事は6月の共産党の代表質問に対し「区議会の意見書等を含めまして、都民の皆さまや関係自治体の理解がさらに深まるように、なお一層の取り組みを求め」ると答弁しています。このことから考えても地元の理解を得られない中で進めることは、国と都の約束にも反するもので絶対に許されません。

都議団は緊急で以下の2点を東京都に申し入れをしました。

1,住民や地元議会の理解や合意のないまま、連絡会において、新飛行ルートへの容認ととられるような合意、意見のとりまとめ、意見表明などは行わないこと。

 2,都民の暮らしに関わる重大問題であることから、連絡会は非公開とせず、都民の傍聴を認めるとともに、インターネット中継を実施し、広く都民に公開すること。

この申し入れに対し、情報交換と意見交換をする場であること。この間国に関係区市からあげてきた意見に対し、回答する場であることだと回答。この会議でとりまとめた意見を資料として今後開かれる国の「協議会」に提出することが分かりました。

なぜ、都民にも議会にも傍聴をさせないのかとの問いに対しては、行政官の意見交換の場であること、報道には早く知らせ速達性を優先すること、議事録は一刻も早く作成すると答えるのみでした。

このことは小池知事も承知しており、その姿勢が問われます。

この申し入れに先立ち本日午前中、私は区議団とともに明日の会議に出席する練馬区副区長と話し合いを持ちました。

説明会を始め区民からは羽田空港の機能強化にともなう新飛行ルートについて、騒音、落下物、環境汚染、不動産価値の低下そして横田空域であることから生じる危険性などさまざまな懸念の声が寄せられていることを指摘し、連絡会議では住民の理解は得られているとは言えないことを事実として報告することを求めました。

副区長からは、そうした意見があることは理解している。これまでも国には様々な対策を求めてきたことなどの回答がありました。

今日は都と区と話し合いを持ちましたが、とても関係住民の命や暮らしを優先しているとは思えない姿勢に腹が立ってきました。

 

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