こんにちは、日本共産党練馬区議団とや英津子です。
4月21日の文教児童青少年委員会で、練馬区は来年度(2017年4月)から新たに5か所の学童クラブを委託する予定があることを報告しました。
現在練馬区の学童クラブはこの4月から委託になった平和台児童館、東大泉児童館、同第二の3か所を含め、31か所が民間事業者に委託されています。そのうち向山小、豊玉小、田柄第二小の3か所は小学校の施設を活用して、「学校応援団ひろば事業」と「学童クラブ」の事業運営を一体的に行うねりっこ学童クラブとして運営されています。
これら31のクラブは社会福祉法人はじめ株式会社、NPO法人など多様な事業者が運営を委託されています。株式会社の中には、テンプスタッフなど人材派遣会社が運営しているクラブもあり、運営形態の変化にともなう民間企業の参入は著しいものがあります。保護者や職員から懸念や反対の声もあがる中で、自治体として公設公営という運営を手放してきた過程を考えれば、十分な検証が必要です。しかし、区はもっぱら時間延長などが評価されているなど民間委託を絶賛。肝心な保育の質について本格的な調査・検証を行っているとは言えません。
こうしたもとで、さらなる委託予定の区立学童クラブを予定しており以下の五か所が示されました。
大泉第三小、谷原小、大泉学園緑小、北原小、練馬小です。
今、練馬区の学童クラブにおける大きな課題は待機児解消です。待機児は2016年4月時点で前年度の174人を大幅に上回り271人にものぼっています。待機児をもつ家庭にとって子どもの放課後の過ごし方、留守の間の安全など多くの不安があり、学童クラブの増設はまったなしです。委託が直接待機児解消に結びつくわけではなく、区は待機児の解消にむけて委託をしたうえでねりっこ学童クラブにしていきたいと意向を明らかにしています。
日本共産党練馬区議団は、保護者や関係者の合意がないまま委託はすべきでないこと、公的責任を果たすとう立場からも区立学童クラブは公設・公営を堅持することを主張してきました。今後保護者の皆さんなど関係者と情報を共有し、学童のあり方について様々な場面でみなさんの声を届けていきたいと思います。
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