こんにちは、練馬区議会議員とや英津子です。
毎年開催される人と緑を考える練馬区民集会の文化会で、子どもの貧困問題の学習会が浅井春夫立教大学教授を招いて行われました。
子どもの貧困問題の第二次ブームという感があるという浅井先生。①質的量的の両面からの社会調査②具体的な取り組みと実戦③解決のための政策形成が求められているといいます。
今、夏休みで10キロもやせてきた中学生。虫歯20本で治療もされていない子ども、教材費を立て替えている教員などなど貧困が子どもに広がっています。
相対的貧困率の確実な悪化があるのにストップをかけられない国、日本。新自由主義の延長線上にあるアベノミクスは、子どもの貧困を拡大・深刻化させ、子どもの貧困対策は有効な対策を打たないまま推移している。統計的にみて国民生活のレベルでは確実に生活が劣化しているといいます。貧困のすそ野も広がり、特に母子世帯の収入に占める社会保障の割合の低さを指摘しました。
子どもの貧困対策の視点
①総合的にとらえることと、優先順位の明確化②ライフサイクルごとの時期に何をすべきかを問う視点③家族史の視点に立って貧困を考える④緊急対応と継続対応が求められる⑤貧困の世代間連鎖・再生産をたちきるの5つの視点についても述べていました。
子どもの貧困法については日本とイギリスを比較し、日本には明確に数値目標を持つことが求められる。
本気で様々な取り組みを国をあげて取り組むイギリスやフィンランドと日本の違いは顕著です。積極的財政投入で一刻も早く子どもの貧困を解決すべきと思います。さらに解決のプラットホームになりえるのは保育園と学校であると。ただし学校は先生が忙しすぎるから、この解決も必要と課題が明らかになった学習会でした。
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