こんにちは、練馬区議会議員・都政対策委員長とや英津子です。
練馬区議会第一回定例会のなかで、練馬区立保育園の民間委託園が明らかになりました。区は区政改革計画を策定し、保育園のさらなる民間委託をすすめること決めました。区立施設等同号管理計画中では、今後10年間で新たに20園を運営業務委託するといっています。
こうした方針をうけて、区議会最終盤の3/10、文教児童青少年委員会で報告がありました。
2020年 氷川台保育園、南大泉保育園
2021年 豊玉保育園、田柄第二保育園
2022年 北町第二保育園、石神井台保育園
2023年 氷川台第二保育園、東大泉保育園
2024年 高松保育園、下石神井保育園
委託実施年度は3年先ですが、
①区による該当園保護者への説明
②事業者募集、選定、決定
③準備委託(引き継ぎ)一年
というスケジュールで委託するとのことです。
練馬区は多様なニーズに応える、サービスを充実すため委託を拡大すると言っていますが、本当にそうでしょうか。
区は多様なニーズを、民間の柔軟性をいかすとして英語やリトミックをやってもらえると答えます。
しかし、本来の保育の質はどうでしょうか?今、民間の保育所では保育士の待遇改善が強く求められ、国も都もこの問題を重視しています。全産業平均と比較し年間100万円もの賃金格差と過酷な労働環境、責任の重さから長く勤務できない状況が広がって、保育の質を保つことができないからです。経験の長い保育士と若い保育士がバランス良く配置され、長く勤務できる環境は保育の質を守る必須条件です。保育士がころころ変われば子どもが安定した保育を受けることはできません。
北区では、区立園を整備する方針をかため保育士の募集をかけたところ、80人の募集に対して600人近い人が応募してきたそうです。保育士不足といわれていますが、実は保育士は不足しているのではなく、いても勤められないのです。
委託園を拡大すれば職員が減ります。結局委託の狙いは区の経費を削減することにあるのではないでしょうか。子どもにかける経費がもったいないのかと言わざるを得ません。
しかも、今回は保育所申し込みの二次募集結果が出たばかり。保護者は区立園だからと申し込んだ人もいるはずです。寝耳に水、知っていたら申し込まなかったという声が出ています。当たり前です。
また区は職員にも知らせず委託園を決めました。労働条件に大きく関わる問題を現場にも知らせず決めてしまう区の姿勢が信じられません。
練馬では1500人もの子どもたちが2月現在で希望園への入園がかないませんでした。今必要なのは職員減らして保育の質を落とすことではなく5才までの区立保育所をニーズに合わせて整備することだと思います。
4月は一斉に説明会が開かれます。
4/16(日)10時~ ココネリ研修室1
4/20(木)19時~ 石神井公園区民交流センター
4/24(月)19時~ 北町第二地区区民館 レクホール
4/27(木)19時~ 勤労福祉会館 多目的室
みんなで参加しましょう。
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