駆けある記

西武新宿線立体化ー現地を調査して

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

西武新宿線の立体化の素案が出されてから約8ヶ月。8月末には都議会環境・建設委員会で地下化を求める陳情が審議し継続となっていることはすでにお知らせしました。

昨日は、現地が実際にどうなっているのか、高架化が相応しいとする東京都や練馬区の説明との整合性などを確認するため、地元の有馬区議、地域のみなさんと調査にでかけました。

残暑がまだまだ続きそうで、蒸し暑さを感じながらも午前中一杯かけて何カ所かまわりました。

築5年のマンションも

まずは高架化されれば確実に建物にかかるマンションへ。

詳しいことは述べられませんが、合意形成は困難極まりない。人の財産を勝手に線を引いて追い出すことは許されませんから。

西武は池袋線を高架化する時に、南北に建つ国税局の寮の建物(鉄骨なのか鉄筋)を削りました。

おなじような事をするつもりなのか。

東伏見のアンダーパスへ

東京都が地下化できない理由の一つとしているのが東伏見のアンダーパス通路の存続です。

現地で保谷清子西東京市議と合流して視察しました。地下にした場合、地上にあがってくる地点がちょうど東伏見駅から数百メートル先にあるアンダーパスにかかり、つぶすことになるからと言います。

現地をみると確かに車一台分が通るだけの幅は確保してあるアンダーパスが線路の下にありました。

しかし、代替道路は可能だしなぜこれが問題なのか????

違和感ありの上石神井車両基地

上石神井駅には車両基地があります。高架化案では、車両基地約3万㎡のうち3分の2は他の場所へ移転し、約1万㎡を残すとしています。ところが、図面をよく見ると現在の土地を活用するのではなく、基地の形を変え、新たに土地を買うことになるのです。なぜ新たに土地を買わなければならないのか、買わなくても充分車両基地は機能するはずなのにという疑問がわいてきました。

交差点の左側、赤い部分の一部、格子の線部分は現在西武鉄道の土地ではありません

今後のスケジュールを東京都に聞くと、都市計画案と環境影響評価書案の説明会を年度内に行い、都市計画決定は2020年、事業認可まで3~4年で行いたいとのことでした。

住民の合意も納得も得ずに進めることは、いくら早く立体化を進める必要があるといっても通るものではありません。

実際、この日調査をしてみて本当に高架化案が事業期間(16年)が短く、地下化は1年長いのか。もっと深い検証が必要なのではないかと思います。

現地をみて明らかになったことやいくか調査が必要になったこともあり、実り多い調査でした。

ご協力いただいた皆さまに心から感謝いたします。

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