駆けある記

練馬城址公園(としまえん含む)計画はどうなったか②

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

11月にはいり、やっと秋らしくなりました。

練馬城址公園計画について決算特別委員会で質問しました。

練馬区内にある豊島園遊園地を含む約26haの土地に都市計画公園を整備することを予定している東京都。2016年度、17年度と二回にわたり民間事業者に委託をかけ、都市計画公園整備を検討しています。

としまえん遊園地が練馬城址公園として整備されることは、地元の人たちはじめ練馬区民にとってどんな意味を持つのか。みなさんに都の検討状況を知ってもらい、一緒に考えみんなの納得のいくあり方を考えたいと思っています。

10月27日のブログに引き続き報告をします。

一回目と二回目の検討には明らかな違いがありました。

たとえば、最初の検討にあった畑のエリアや雑木林のエリアはなくなり、民間活用の賑わいゾーンとされるエリアがこれに変わりました。

都立公園に求められる防災機能を万全に確保するという角度からも、都の「民間活用先にありき」の姿勢には不安を感じます。

防災公園として整備する練馬城址公園を民間事業者の収益をうむエリアを拡大することについては慎重さが求められるのではないかとの問いに、

A3、整備計画の策定に向けて、防災機能の強化やにぎわいの創出など、公園のめざすべき姿について検討。

と答えています。

防災機能の強化について検討というのは、2017年度(平成29年度)の二回目の委託調査のことを指しています。私も目を通しましたが、これを読むと民間活用を進めることで防災機能が強化するわけではなく、「既存の施設を活用する場合、避難や車両導入アクセスの確保が課題になる」などとむしろ民間活用が防災の制約になっている、と感じざるを得ない箇所がいくつもあります。防災公園としての機能を十分に確保するうえでも、民間事業者の収益を生むエリアを拡大することなどについては慎重であるべきだと指摘しました。

社会が成熟する中、職場を退職された方が多様な生き方を実現する場所として、また、少子化のなかでも子どもたちや親たちが出会い、豊かな自然のなかでたっぷり遊びこむ場所として、あるいは、経済のICT化やサービス化、グローバル競争の激化のなかで緊張感のある仕事を強いられる都民が自分を取り戻す場所として、あるいは頻発する大規模な水害や震災から都民を守る場所として、都立公園の機能を今日的に豊かに発展させることが求められている時代です。

だからこそ、整備計画の策定段階から、当事者である都民や様々な活動に取り組んでいる市民団体やグループの声に耳を傾け、要望を豊かにくみあげることが必要です。都のプランも広く明らかにして、都民との意見交換を通じて練り上げていってこそ、都民にも、東京への訪問客にも広く利用され、親しまれる公園となります。しかし現在の状況は、都庁の中での密室作業となっているのではないかと思うのです。

つづく

 

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