こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。
今日は新型コロナ感染の疑いのある方からの相談が寄せられました。肺炎の症状のある方で、医療機関でCT撮影したところ、肺がしろくなっているとのこと。新型コロナの疑いが濃厚ということでしたが、病院から診療情報提供書をもらって自分で保健所に連絡し自宅待機。ようやく保健所から連絡があって明日、PCR検査につながりました。
この対応は妥当なのでしょうか。ご本人や家族にしてみれば自分が新型コロナの疑いがあるのに自宅待機。その間に感染拡大したらどうするのか。そもそも保険適用が可能になった段階で医師の判断でPCR検査に送れるのではなかったのか。
この間都議団では担当課などに聞き取りをおこなってきました。
新型コロナ外来にどのようにつなげていくのか。東京都医師会では、「新型コロナ感染症を意識したかかりつけ医の外来診断手順」を作成しコロナ外来の名簿と一緒に渡しているそうです。(下の図は東京都医師会さんの「都医News」から)配布は3月の終わりころ。
感冒症状があって肺炎を疑う症状、発熱や倦怠感があっても呼吸苦や頻呼吸聴診、ラ音捻髪音聴取、低酸素血症があって初めて肺炎を疑う検査に進めます。(ラ音…は、間質性肺炎や肺線維症を疑う。低酸素血症は、血液中の酸素が不足している状態であること。呼吸の乱れに始まり意識障害をおこす。)ここまで悪化しないと血液検査や胸部X線検査に進めない。ホントか?と思いました。発熱のみの場合は自宅療養、経過観察です。症状が4日以上改善しない場合には検査に移行できます。血液検査やX線検査に進んでも、この結果でまた対応が分かれる。白血球、赤血球などの量の上昇や肺炎像が確認され、両方当てはまると通常の治療か自宅待機。部分的に当てはまってようやくPCR検査にいくことができます。どう考えてもふるいにかけてなるべくPCR検査に到達しないようにする手順にしか見えません。いくつものハードルが感染を拡大することにつながらないのか。疑問はつきません。
都からの聞き取りによると、医師会がこの要件を作成したのは新型コロナ外来からこの人は違うのではないかという人も来るという声があがっていたから、ふるいにかけてつなげていこうということだそうです。
では、都はこの要件を知っているのか、つくるように要請したのか。
作成したのは医師会だが、都としても確認していたようです。国の審査基準を分かりやすくしたものだということですが…。
この「手順」については、マスコミもPCR検査が絞られている背景について報道しています。
この間、杉並区や新宿区でPCR検査をはじめとした医療体制の改善に向けた動きがありますが、東京都は司令塔の役割をもっているわけで責任は重い。
早急に改善することを求めていきます。
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