駆けある記

一刻も早くPCRセンターを

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

朝から練馬医師会からの聞き取りにでかけました。いったん家に戻ったところで大切な人の訃報が飛び込んできました。骨折で入院していた医療機関の院内感染、新型コロナウイルス感染症によって亡くなりました。私が20代の頃からお世話になり、練馬の住民運動を束ね、たくさんの事を教えてくれた人、18年前に区議会議員に立候補する時も励ましてくれた方でした。

人には寿命がありますし、誰でもいつか死が訪れます。しかし、今なのかと思うのです。不慮の事故とも違う、防ぐことができた死だったのではないかと思うと悔しい思いがこみ上げてきます。

偶然にも今日は、医師会に新型コロナウイルス感染の拡大をどう防ぐか、そのためのPCRセンターの設置や一般医療への支援などについて聞いてきたところでした。

東京都医師会が都内47カ所にPCRセンターを設ける構想を持っていることは報道されており、以前このブログにも書きました。この構想について地元練馬区ではどのように進めるのか、医師会としての考えなど具体的な話を有馬、坂尻両区議、私の事務所を手伝ってくれている鈴木元区議とともに聞ききにいきました。

杉並区や新宿区ではすでにPCRセンターの設置などの具体化に入っていますが、練馬区はこれからといったところでしょうか。区議会にはセンターを設ける方向で話を進めている旨の報告があったと区議団から聞いています。しかし、いつどこにという具体的な話には至っていません。

先日も、発熱で医療機関に連絡したが、保健所に連絡をとるよう指示されるも一向につながらず、やっとつながったら2週間自宅で様子をみるように言われたと連絡を受けました。保健所も手が一杯で患者を検査にまわし、医療機関、ホテルや自宅へと振り分けるのも大変です。

今日の聞き取りでは、区がセンターを設置すれば医師会として多くの医師が協力を惜しまないという意向を表明してくれていると聞きました。しかし、場所や医師だけでなく看護師はじめ職員体制、検体の搬送、防護服など必要なものをそろえることはもちろん、医療廃棄物の処理も含め一つの病院をつくるようなものなので、体制についてもしっかりと構築しなければならないこと。練馬のような病床不足の自治体で、杉並区や新宿区のように医療機関をセンターとして機能させることができない困難さなど高いハードルがあることを聞きました。今、練馬では光が丘病院がコロナ感染のため、入院・外来ともに受け付けることができず、それだけでも痛手です。

しかし、広い練馬でたった一カ所のPCRセンターでいいのか。感染の疑いがありPCRセンターの検査を受ける人は公共交通機関を使うことができません。ですから、一カ所では足りないことは明らかです。行政が主導して場所の確保、体制の構築に力を尽くすことが必要です。

保健所が多くの相談を一手に受け、検査の調整も担っている現状を変えないと、最初に書いたようなことがこれからも起きると思うのです。

一般診療にも影響が出ています。コロナ感染が不安で診療を控える人、健康診断は中止しているので、それだけでも病院の減収は明らかで、あと半年もつかどうかという病院もあるのです。こうしたところに手をさしのべなければ、一般の病気や怪我を診てもらうことも危うくなってしまいます。

一刻も早く各自治体に練馬に複数のPCRセンターを整備できるよう、手をつくしたい。

今日は改めて胸に刻みました。

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