こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。
「このままでは文化の灯が消えてしまう」と多くのアーティストが悲鳴を上げています。新型コロナウイルス感染拡大で、文化・芸術活動への影響は深刻です。この四月にコンサルティング会社文化芸術活動関係者に行った緊急調査では、84%が活動できない、82%が収入が低下していると答えています。
都議団は、一般質問で尾崎都議がこの問題を取り上げ、知事は「芸術・文化は、都市の魅力を形成する要素となるだけでなく、豊かな生活を享受する上で極めて重要であると。アーティストやスタッフ等、多くの方が活躍の場を失っており、こうした方たちを応援していく必要がある」と答弁しました。重要な答弁です。
以下、質疑を通じて明らかになったことをお知らせします。
【1人10万円の動画配信支援】
Q 都内のアーティストは何人いるのか。「アートにエールを」事業の応募状況は?
A 平成27年度国勢調査によれば、約16万6千人。音楽家が約四割、俳優が約二割、演出、脚本家などが約三割。照明、音響、カメラマンなどの技術スタッフが約二割。
Q 一回目の募集で応募が殺到。募集枠を二万人に拡大したが、すでに約1万6千人登録。残り四千人についてを募集することになるが、定員を超えた場合の対応は。
A 抽選を検討する。
Q 作品は都の専用サイトから配信することになる。YouTubeとリンクするが、著作権は誰か。本人がYouTubeなどに登録して配信することは可能か
A 著作権は本人にある。応募者みずからの活用も可能。
この事業については、応募される人全てを登録できるようにすること。多くの人が作品にアクセスできるような機会を増やしてほしいと求めました。
【無観客・入場制限動画への支援】
Q コロナで影響を受けた劇団などによる無観客公演に支援を行うということだが、対象作品、一公演あたりの単価や件数は。
A 公演が中止や延期となった団体が都内の劇場等において無観客や入場を制限しておこない、一定期間無料配信する公演に対して一公演あたり200万円、300公演の支援。
Q ライブハウスや劇場所有の施設も活用可能か
A 都内の劇場、ホールへの支援にもつなげるため民間も含めた都内の劇場、ホール等を使用していただく。具体的な施設については、今後検討。撮影についても支援するが、具体的なスキームは現在検討中。
この事業は、気軽に応募できるようでアーティストにとっては、難しさもあると思います。予定していた劇場公演が大掛かりなものであれば、再度俳優やスタッフの協力、稽古の期間など容易ではなく、200万円でペイしない場合もあります。
柔軟な対応で、多くのアーティストが応募できるようにしてもらいたいと要望しました。
この他、直接聞き取りをして明らかになっていることもありますが、正式になった時点でお知らせします。
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