こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
まちづくりをめぐって次々と都議会の話題になる練馬区。決算審議で、西武新宿線立体化計画についてとりあげました。
以前も書きましたが、西武新宿線は井荻~西武柳沢区間を高架による立体化計画があります。10月には対象自治体で都市計画案と環境影響評価案についての説明会が行われました。
この説明会は、説明に40分くらいとり、住民からの意見は20~30分でうちきり。4、5人しか発言できないという不完全燃焼のものでした。
質疑では、現在工事中の中井~野方区間と井荻~柳沢を比較しながら行いました。
中井~野方は地下で工事中です。この計画は地下でも60棟の用地取得を必要としており、当初取得にかかる期間は4年とされていました。ところが、事業化から8年たってもまだ取得できていない建物があります。
では井荻~柳沢ではどうか。高架方式の場合、用地取得は230棟で4年、地下方式では130棟で5年と試算して住民に説明しています。中井~野方が60棟を4年で試算して8年かかっても取得ができないのに、なぜ230棟を4年でできるのか。
きわめていい加減な試算です。この点を指摘すると「これまでの用地取得の実績」と答える。実績というのであれば、いま事業中の中井~野方の実績を参考にすべきです。計画の見直しが必要です。
また、上石神井車両基地問題についても取りあげました。留置線のカーブを緩やかにして延伸することは改良にあたるのではないかとの問いに対し、都は国の要綱に照らして必要との判断をしたものと答えています。この問題については、今後検証をしていきます。
現在検討中の野方~井荻とあわせて井荻~柳沢を地下化して複線シールドで通せば用地取得もほぼなくて、安価で住民に負担なく立体化が可能ではないかとの提案も行いました。しかし、都は踏み切り対策基本方針で決めているとの答弁です。つまり自分たちの都合ということです。税金投入をしてより早く踏み切り除去をすることを本気で考えるのであれば、もっと緻密に慎重に検討すべきです。
都議会には、上石神井車庫の延伸で用地取得の対象となる地権者のみなさんから陳情が提出され、11月25日の都市整備委員会で審議が行われました。この審議については次回お知らせします。
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