こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
外環自動車道計画については、陥没事故をきっかけに空洞もみつかり大問題になっています。12月に有識者委員会からでた中間報告について二回目の投稿です。
徹底した空洞調査と土地買収含めた補償を!
「土地の買収はどうなるのか?人生設計が狂った」…事故現場周辺では居住の不安とともに、家屋の損壊や土地の価格低下が重大問題となっています。狭い範囲しか補償されないのではないか、家屋の改修工事で終わってしまうのではないかと、被害地域の住民は大変な不安の中にいます。地下下落分の賠償や住んでいられないという住民の土地買収を含めた補償等が必要です。事故現場だけでなく、これまで掘進してきた外環トンネル直上の住宅街全体が、資産価値や取引に影響が出ることは必至です。外環トンネルが事故を起こした場合、地上では幅130mに影響があるといわれており、その範囲で、かつ工事完了区間の4,5kmでの徹底した調査と必要な補償が求められています。
前兆だらけだった事故
陥没発生や地下空洞の発見について、ネクスコ東日本の社長は「想定外」と謝罪しました。しかし、都議団は工事当初から、地下水噴出や致死レベルの酸欠空気の発生、目が覚めるほどの振動など多くの異常事象を告発してきました。地盤変動の危険性も指摘し、工事の中断を求めていました。陥没は突如おきた事故などではなく前兆だらけだったのです。
大深度地下シールド工法の安全神話
“大深度地下の固い地盤をシールド工法という安全な工事で進めるので地上に影響はない”としてきた外環道計画。事前に地権者への補償をしなくてすむ大深度法を支えてきました。
しかし、高い施工技術を要するシールド工法は、実は各地で事故が頻発していました。事前に行われて環境影響評価でも安全神話よりトンネル地上部のまともな調査や評価が行われませんでした。
さらに施工データが非公開の外環道計画は外部のチェック機能が働かず、事故を起こしかねないと党都議団は再三指摘してきたのです。まともな情報公開が求められます。
練馬でも同じことが起きないか…
今回の陥没事故はすでに本掘進が行われている調布の住宅街でしたが、練馬ICからの本掘進はこれからです。こちらも外環トンネル計画線上の地盤がどうなっているのか、詳細なボーリング調査もせずに準備が進められています。しかも調査データは闇の中で、住民の不安はつきません。
つづく
【雑感】
東久留米の原のり子都議、河野ゆりえ都議とともに特別支援学校の保護者の交渉に同席しました。
保護者代表のお母さんが、知的障害をもつ子どもを一人で学校へ送り出すことの不安を切々と訴え高等部でもスクールバスに乗せて欲しいと要求しています。途中で何があるか分からない、犬に出くわしたり、車に驚いたりすればパニックにもなるから、学校の近くには川もあると。高校生になってもスクールバス乗車の希望は当たり前の要求です。私は18年の決算特別委員会でこの問題を取りあげ、教育長から、子どもや保護者の状況に応じて乗車を判断するという答弁を引き出していましたので、その話を理事者にしました。当事者が知らないと、バスの乗車もできないことがあるのです。今回は東久留米特別支援学校のことでしたが、練馬にも複数あります。「どの子ものびのび安心して通える学校を」。私の目標です。
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