駆けある記

公私間格差の是正を

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

土曜日は雨が降ったりやんだりの中、田村とも参議院議員を迎えての街頭宣伝でした。奇跡的にその時間帯は雨がやんで傘なしで皆さんに聞いてもらえました。お二人の市民弁士が比例での日本共産党躍進を訴えてくれたのが画期的でした。演説会前には三線奏者豊岡マッシーさんが歌と三線で場を盛り上げてくれました。やっぱり音楽が入ると違います。

私は先に私学振興拡充第10支部大会へ。

毎年来年度の予算要望会が行われ、私立小中高等学校関係者の皆さんと懇談し、それをもとに質問もしてきました。私立学校の連絡会は都内を地域で分けて、練馬、豊島区、板橋区にある学校は第10支部といいます。今年の大会は富士見高校で開催されました。

東京では、高校生の6割、中学生の4人に1人が私立学校に通っています。人間性を育む教育、建学の精神にもとづき個性あふれる教育を行う私学に対する都民の期待も高まり、公教育に果たしている役割は重要となっています。

一方、昨年来新型コロナ感染症が拡大する中で、多くの私立学校が入学式の延期や分散登校の実施などこれまで経験しなかった対応に追われました。教員はオンラインでの授業やHRを行い子どもたちの学びを支え、不安な気持ちに寄り添い対応し、さらに業務も増えて現場のご苦労は大変なものがあると聞いています。

新たな教育環境整備への対応や人材確保が求められる中、公私間格差是正をはじめ、ICT環境やエアコン設備補助の拡充など、切実な要望があります。

特に東京都が学校に補助する経常費補助については、早急に格差是正が求められています。現在、私立高校に対する生徒一人当たりの補助金は公立学校にかかる経費の33%、中学校は25%にとどまっています。私学に対する公費負担の低さは保護者負担にも影響することから、学校・保護者の運動と都議会超党派の取り組みもあり、高校授業料は年収910万円まで授業料が減免されました。それでもまだ入学金や授業料以外の負担も大きいのです。

しかし私立中学は国のモデル事業によって年収400万円未満の世帯に対して年間10万円の支援があるのみです。この事業対象者が「家計急変家庭」のみに絞られようとしています。そうなれば、支援対象者は約1万人から6千人台に大幅に減ることになり、子どもの学ぶ権利そのものが危うくなりかねません。

モデル事業を利用した世帯へのアンケートでは、私学を選択した理由として個別の支援を期待するものが約6割にのぼりました。この中にはいじめが5割、不登校支援は約1割含まれています。特色のある教育を行っていると答えた家庭も約6割、学習・進学面のサポートを期待すると答えた人は5割です。一見私立学校は比較的経済的にゆとりのある家庭の子どもたちが通っていると思われがちですが、違うのです。

国に拡充を求めるとともに、都としても支援を強めることが求められています。東京都にはお金がないわけではありません。大事なのはお金の使い方です。

都議会では「子ども基本条例」を今年の第一回定例会で制定しました。この条例には「子どもの学ぶ権利」を明記することができました。全会派一致でつくったこの条例を実効あるものとするよう皆さんとともに力を合わせます。

【雑感】

昨日は久しぶりに、家でたまっていた原稿や資料作りでした。途中仕事がはかどらず、思い切って全部投げ捨て、近所の稲荷山と清水山の森へ。前日の空ほどではないものの天は高く風は涼やかで、森の中を一人でゆっくり歩きました。パンパンになった頭の中に少し隙間ができ、メンタル的にも行き詰まっていた気持ちが少しだけ整理できました。仕事を忘れて身体も気持ちも離しますと、違う世界に来たような不安と嬉しいような気持ちになりました。

憩いの森は、かたくりの群生地がありますが、今は季節でないため閉鎖していました。清水山は練馬区が所有者から借り受け、何年か前に遊歩道を整備し、かなり前に訪れた時とはかなり様子が変わりました。個人的には前の方が良かったです。

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