こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
朝鮮学校が国の高校学費無償化から排除されて丸12年。東京都もそれに合わせて補助金を停止したままです。
だれも排除しないで欲しいと、月一回練馬のどこかの駅で「朝鮮学校とともに・練馬の会」のみなさんや生徒さんが無償化実現を目指して宣伝行動に取り組んでいます。
先日、今年最初の宣伝を石神井公園駅で行いました。私も参加するため、6時に間に合うように都庁を出て駅に向かいました。改札を出るといつもより多くの人たち、特に生徒さんがビラを配布しています。いつもお会いする生活者ネットの君垣さんはすでに到着。
そのうちに生徒一人一人がスピーチを始めました。するとビラの受け取りが格段に良くなってすごい!
なぜ自分たちが差別をされなければならないのかと、理不尽な差別への怒り、自分のルーツや朝鮮語を学んで自分とは何者かを問うてきた、日本の国が好きで文化も好きだ、私たちの学校に来て欲しい、無償化からの排除がヘイトの材料にされていることなどなど切実で率直な思いが語られました。そして、どの子も支援者への感謝を述べ、闘い続けると硬い意志を表明。
聞いている私たちは涙うるうるでした。
そして私のスピーチを聞いてくれた高校生たちにお礼を言われ、またまた涙。こらえるのに必死でした。
こみあげる怒りー残る差別と偏見
しかしこの日、生徒に「死ね」という言葉を浴びせた人がいたそうです。
こんな無慈悲で憎悪に満ちた言葉をどうして子どもに浴びせられるのか…。許しがたく、怒りでいっぱい。一緒にいたのに気がつかず、守れなかったことへの責任も感じました。
日本政府のやってきた朝鮮への侵略行為、植民地支配によって日本に連れてこられた人たちは200万人を超えています。そのルーツを持つ人たちがいま日本で暮らしているのです。この歴史を考えれば謝罪はしても、攻撃するなどということは断じて許されません。日本政府の責任は極めて重たいのです。
私たち日本の国民の中には「朝鮮」という言葉だけで、差別や偏見をもつ人たちがまだ多くいます。私自身も、高校生の時はよく知らず偏見を持っていた記憶があります。
事実を知り、学ぶことで差別も偏見も乗り越えることはできます。多くの人たちに歴史の事実と朝鮮学校の歴史を知って欲しいと心から思います。
一日も早く無償化実現を
一時間で持ってきた600枚のリーフ(写真)はほぼなくなってしまいました!過去最高だそうです。
拉致をはじめ外交問題を理由に無償化から排除してきた政府の行為は国際機関から批判され勧告をうけています。子どもたちにはなんの関係もなく、力の及ばない問題です。
参加した生徒はみんな高校三年生でもうすぐ卒業です。
切ないです。
大人の責任で一日も早く無償化を実現しなければと、意志を固め合った夜となりました。
動き始めた都議会
昨年12月、朝鮮学校への補助金復活を願う人たちが都庁に集まりました。保護者や生徒も参加し思いを訴えました。ビデオで子どもたちのメッセージの紹介もありました。
ここには自民・公明、共産、立憲はじめ各会派の都議が参加し、感想と今後の動きへの決意も語りました。超党派での動きがはじまりそうです。
【雑感】
◎日曜日は二年前に死んだ弟の納骨でした。三回忌も同日におこないました。
あれもこれもしてあげたかったと後悔ばかりですが、戻らない日々を思うより、残された母に死んだものの分まで生きてもらおうと思っています。
◎毎日駅に出て区議とともに宣伝し、終了後動画も撮り、帰宅するとすぐ字幕をつけたり編集します。朝は冷え込み、体力が長時間持たず夜中の仕事ができません。しかし、夜中に仕事をするより健康的な生活になったような気がします。いつまで続くか分かりませんが。
親の負担を気にせず、学びたいことを学べるように一日も早く、無償化実現を願っております。
私の場合、人ごとではありません。
子供の頃、「外人バカ」「外人私ね」「アメリカに帰れ」
等と知らない子や心ない大人達に罵声を浴びせられ続けてきました。 平成生まれの息子や娘達もやはり、差別に悩み、苦しんできました。 差別のない社会は永遠に来ないと心が折れそうになることもありますが、とやさんのブログを拝読し、同じような思いを誰にも味わせたくないと言う強い気持ちを持ち続けいくことが大切だと感じました。
読んで下さり、メールありがとうございます。
表からはわからないご苦労や生きづらさがあったのですね。
それが差別によるものであれば、その原因はなんなのでしょう。
日本人は単一民族だとか根拠のない自論を展開してきた政治家や、個性を認めない風潮はつくられてきたものです。
歴史認識もありますが、心ない言葉を発する人々は想像力と思慮深さに欠けるのだと思います。
許してはいけない問題ですね。
そんな社会を変えていくため諦めず、力を合わせたいと思います。
今日あたりは比較的暖かかったのですが、まだまだ冷え込むでしょう。
お身体ご自愛下さい。
とや英津子