こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子
文教委員会視察、二日目は福岡。私立リンデンホール中高等学校⇒夜間中学校
【リンデンホール中高等学校】
ここはバカロレア教育を行い英語教育に力を入れている学校です。
(国際バカロレアは(略称:IB)1つの国の制度や内容に偏らない世界共通の大学入学資格および成績証明書を与えるプログラムとして開発された教育です。世界中どこにいても同水準の教育を受けることができ、必要な条件を満たせば世界各国の大学への入学資格を得られる学習プログラム。)
広大な敷地の中に建ち、自然いっぱいの学校でした。これは本当にうらやましい。
生徒自身が学校の概要について、一人が日本語で説明しもう一人は英語で説明。少人数のクラスで一般の教科はもちろんですが、特にグローバル人材を育成するとして英語に力を入れている学校です。
なぜ、リンデンホールを選んだのかと聞くと、子どもの頃から英語を話す環境にあった、今後も英語を生かせる仕事にと副会長。
広大な敷地に建つ学校でイングリッシュガーデンもあり、窓から見える豊かな緑が印象的でした。
【きぼう中学(夜間中学)】
2016年の義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)が公布されたことを受け、福岡市もニーズ調査を行い、22年4月、福岡市教育センター内に夜間中学「きぼう中学」を開校しました。
学校長の説明で一番印象深かったのが「生徒が学校に合わせるのではなく学校が生徒に合わせる」「教育の原点を感じている」という言葉です。夜間中学は、映画「学校」で有名になったので知っている人も多いと思いますが、子どもの頃に学ぶ機会がなかった、不登校だったなど夜間中学に入学してくる人は、様々な背景があるので、先生より生徒の年齢が高い場合もあり、対応の難しい生徒さんもいます。それぞれの生徒に合った授業を柔軟におこなうため、教員は高い力量を求められます。
高齢者も多く、保健室は一階と三階に設けられていました。体調に合わせて通学してくるみなさんは、病気で一時休学する場合もあります。それでも学びたいという思いが強いのは学ぶこと、知ることが楽しいと感じられるからではないか。
屋上ではプランターで思い思いの植物を育て、お弁当は冷蔵庫を利用し保存、暖かくてアットホームな雰囲気が随所に感じられ、ほのぼのとした気持ちになりました。
いま、子どもたちが通う小・中・高等学校は、不登校やいじめ、管理教育・競争教育がエスカレートし、不登校になる子どもは過去最高です。学校に自分の居場所がない、苦しいと思うことで拒否反応を示す子どもも増えています。
夜間中学は校長先生が言うように「教育の原点」であり、一人ひとりにあった教育を実践する学校です。このような教育がどの学校でも実践されれば、不登校やいじめは激減するに違いありません。
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