駆けある記

文化と民主主義ー練馬・文化の会へ

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

朝、家を出ると水仙が咲いていました。可憐な姿を今のうちにとカメラにおさめました。

今日辺りから新年会が始まっています。午前中は地域の後援会の新年会でしたが、ここでは練馬区の「区立施設総合管理計画(素案)」が話題になりました。栄町保育園には併設されている児童館と敬老館があります。練馬区は計画素案で栄町敬老館を街かどケアカフェに機能転換した上で児童館とともに移転し、旭丘小中一貫校整備にあわせて複合施設をつくる意向を示しています。

敬老館がなくなることでお風呂に通っていた方、いままで敬老館の機能を利用していた方たちにとってどんな影響があるのか。パブコメを出そうと提案がされたり、不安の声もあがっています。よく地元の声を聞き、なにができるか検討したらどうかと意見を言って光が丘へ。

石神井公園駅前再開発

午後は石神井公園駅前で宣伝しました。このところ毎日石神井公園駅前で演説しています。地元の人々にとって大きな問題である石神井公園駅前再開発。この問題も有馬区議とともに訴えました。都の責任も重大です。103mのビルと都市計画道路232号線を含む再開発計画には、地権者の中にも反対している人がいます。総事業費190億円、うち110億円は税金です。住民の理解も得ることなく開発が進められていくことに危惧を感じます。

北川フラム氏の言葉から

越後妻有「大地の芸術際」の総合ディレクターである北川フラム氏は著書の中で「都市には刺激と興奮と絶え間ない競争があり…」「最新最大の情報に最短でアクセスするための再開発地がどんどんできます」「効率第一という市場経済の価値観と一緒になり、都市は現在のっぺらぼう」だと言っています。そして都市の人は本当は田舎を求めており、多くの人は自分の五感が開かれていない、コミュニティのない「孤独な群衆」にすぎないこともよく知っていると述べています。

高層ビルは効率よく土地を活用できるからと簡単に再開発を進めれば失う物は大きいのではないでしょうか。

北川氏は、30年異常前に代官山のヒルサイドテラスにギャラリーを開いていますが、ここは長期的にゆるやかに開発、運営をしていこうという考えに沿った建築家・槇文彦氏によって設計され、日本の都市には珍しく落ち着いた街になっているそうです。

一度行ってみたいと思います。

文化の会へ

練馬・文化の会は今日が新年会でした。50年もの活動を続けてきたそうです。

武蔵大学の永田浩三先生によるスペシャルトーク「表現の不自由・その後」のその後

表現の不自由展が開催されることになった経過からはじまり、どんな作品が検閲され日の目をみることができなかったのか、作品をパワーポイントで見ながらのトークでした。これも?と首をかしげるようなものもあり、この国の息苦しさと検閲する側の焦りもあるのではないかと感じています。

前述した北川フラム氏は「それぞれ違う一人ひとりが一緒に生き、何かをやっていくことは大変手間がかかることです。だから尊い。」と言っています。同時に「今の社会の価値観は正反対」あらゆるものを平均化して同じ事をやらせる。同じような人間を育てようとしている、全員が同じ方向を向いた結果、やってくるのは全体主義だとも。また、民主主義と口ではいいながら民主主義を成立させるための基盤である市民層を壊し続けているのが米国政府でありそこに盲目的に追随しているのが日本政府だと批判します。

「文化は民主主義あってこそ」です。

新年会では、桂南南師匠の新春「落語」もあり、真剣に考えたり笑ったりの時間を過ごしました。

私も挨拶をさせていただき、都議会での美術館の条例提案のことなどを紹介させていただきました。

 

 

 

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