駆けある記

在日外国人差別の歴史と朝鮮学校ー講演会へ

こんにちは、日本共産党(練馬区選出)都議会議員とや英津子です。

新型コロナウイルス感染者は東京で二日間連続で400人を超えています。多くの人が不安を抱えながら毎日を過ごしています。夕方は武蔵関駅で宣伝しましたが、若い人が資料を受け取っていく姿が印象的でした。

今日は「在日外国人差別の歴史と朝鮮学校」の講演会が練馬駅北口のココネリでありました。

練馬で10年間活動してきた「朝鮮学校とともに・練馬の会」の主催です。2010年練馬駅前で初めて宣伝を行った会。市民40人の参加で「全ての学校に高校授業料無償化を!練馬の会」が立ち上がり、毎月練馬のどこかの駅で当事者である高校生も一緒に無償化を求めて運動をしてきました。

私は、途中からの参加でしたが粘り強いみなさんの運動に頭がさがる思いです。今日は、高校授業料無償化から排除されてきた朝鮮学校の問題を歴史から読み解き、背景をさぐるという学習会でした。

講師は田中宏(一橋大学名誉教授)氏。

千円札の顔が伊藤博文になった時の在日の皆さんの屈辱と日本の認識から始まり、植民地主義が朝鮮の人々を差別してきた背景にあることを話されました。

国は未だに高校授業料の無償化は朝鮮学校を排除しています。東京都はいまだに朝鮮学校の補助金をカットし、他の外国人学校と差別しています。

教育に政治を持ち込み、民族差別を続けています。

日本は一から十まで自分たちが侵略してきた国に対してなんの反省もなく、人権蹂躙をくり返している。今でもくり返していることが、聞いていて恥ずかしくなりました。多様性とか多文化とか言いながら、実は外国人を特にアジアの人をさげすみ、差別しています。

ここを突破しなければ、日本は東京は国際社会から取り残される。グローバル化などといっても言葉だけに終わるだろう。そんな思いで聞いていました。

あいさつでは、長く一緒にやってきた元区議の片野令子さん、練馬で長く活動をされ、朝鮮学校で働くリーヨンスンさん。お二人の話は、この間の練馬での活動への思いが溢れていました。

当事者である高校生が、自分たちの時代には実現しないかもしれないが、あとに続く人たちのために頑張ると言っています。

私たちは、いつまでもこんな切ないことを朝鮮学校の高校生に言わせてはならないのではないでしょうか。

【雑記】むくろじをご存じでしょうか。私はこの名前を知りませんでした。20mにもなる樹木で、かわいい実がなります。数珠になるといえばなるほどと思う人もいると思います。教えてもらったのは約一年前。拾った実を鉢に植えたそうですが、なかなか芽を出さない。そうでしょうねぇ、とすっかり忘れていたら先日、芽が出たとの知らせ。嬉しくて「むくろじよ頑張れ-」とエールを送りたくなりました。

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