駆けある記

としまえん、避難場所は今後どうなる?

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

としまえんが、もともと避難場所であることは9月5日の学習会でお知らせしました。

区民の命と安全を保障するために発災時、避難所開設まで火災の及ばない場所に一時避難できるように整備されてきたのが避難場所です。

都の避難場所についての記述は…。(防災都市作り推進計画より)

東京都震災対策条例に基づき、区部にて、震災時に拡大する火災から都民を安全に保護するため、都が避難場所54等の指定を行っています。
避難場所は、指定された避難場所までの避難距離が3㎞未満となるようにその避難圏域55を指定し、避難場所周辺で火災が拡大した場合のふく射熱を考慮した上で利用可能な空間として、避難計画人口一人当たりの避難有効面積1㎡以上を確保することを原則としています。

とあります。

そして避難場所に指定するためには、周辺の状況を調査し安全性などを確認のうえ地元区とも調整し指定します。

避難有効面積である9.7haはどこか?

としまえんの場合は一人あたり1,53㎡確保されているといいます。6万4千人が避難できる9,7haを確保できていると計画では記載されています。ではどこを有効面積としてはじき出しているのか。いまだに答えがきません。

面積をはじき出すには、草むらなどはマイナス換算、建物は除くそうです。そうなるとスタジオツアーの場所はとしまえんでも平坦な場所であり避難場所としては一等地でしょう。そこが使えないとなれば避難場所として機能しないと言われても仕方ありません。

以下が都の方針です。(防災都市づくり推進計画より)

避難場所の拡大や避難距離の短縮などに資する都市計画公園・緑地について、優先的な整備を促進し、その進捗に応じて避難場所の拡充を図ります。
第8回見直しにおいて、一人当たりの避難有効面積が1㎡未満の避難場所は解消したため、今後もこれを維持するとともに、一人当たりの避難有効面積が1㎡に近い避難場所については、避難有効面積が増大するよう、避難場所周辺の不燃化の促進を図り、定期的な見直しの際に避難場所の新規指定や既存避難場所の拡大、地区割当の変更等を図ります。
また、避難距離が3km を超える避難場所を解消し、これを維持するとともに、避難距離が長い場合には、定期的な見直しの際に避難場所の新規指定や既存避難場所の拡大、地区割当の変更等により避難距離の更なる短縮化を図ります。

今年三月に改定された避難場所についての方針です。

読めばわかる通り、避難場所は拡大することはあっても縮小はないというのが、都の方針です。

協議はされてきたのか

では、スタジオツアーの整備にともない、なんとかワーナーから協力を得られるのか、どうなっているか。都から聞き取りをしました。

状況の変化があった場合は対応を考える。いま練馬区と相談を始めているとのこと。

代替案を考え、周知すると言っていますが…。上記でも述べましたが、避難場所の指定には「防災まちづくり推進計画検討委員会」の下に避難場所部会があり、詳細な調査と調整をした上で学識経験者に図り決めています。そんな簡単に解除も休止もできません。

そもそも災害はいつ起きるか分からないのに、今相談しているとはどういうことなのか…。いままでしてこなかったのはどういうことなのでしょうか。

いま発災したらどうするのか。今後も追求していきます。

 

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