駆けある記

桜台東部地区まちづくり計画に疑義、公聴会を傍聴

こんにちは、日本共産党都議会議員とや英津子です。

選挙後の一週間はバタバタでした。

みなさまに結果報告や、「としまえんの未来を考える会」の事務局会議で17日の樹木学習会の準備。12日は桜台東部まちづくり計画の公聴会、16日は英語スピーキングテストシンポジウム、連休の最後はフードバンクの相談スタッフをおこないました。

今回は、私の事務所も計画区域に入っている桜台東部地区重点地区まちづくり計画の公聴会の傍聴記です。

練馬区は、桜台二丁目地域が区内「木造住宅密集地域」のなかでも相対的に危険度の高い地域となったとして、桜台一丁目、三丁目および四丁目の一部を加えた一体的な地域を「重点地区まちづくり計画を検討する区域」と定めました。
そして、まちづくりの基本方針となる「重点地区まちづくり計画」案を策定し、今年1月に素案、6月には計画案の説明をおこなっています。

しかし、住民からは自宅前の道路拡幅をされることによる影響など心配の声も寄せられ、区の計画に疑義を持っている方々も少なくありません。練馬区のまちづくり条例の手続きでは、都市計画決定前に公聴会が行われ、住民はここで意見を述べることができます。今回の広聴会にはお二人の公述人が発言しました。

【Aさん】

計画に反対する理由は…

地域全体の防災課題なのに地権者住民のみが大きな痛みが生じる。

長年住んでいた土地ややっと手に入れた土地を削られ、生活しにくくなることや保障に関する説明があいまいで保障内容の詳細な説明がなし、かつ保障が不十分であること。さらに環境の悪化や変化にともなう不安もある。こうしたことから生活上のストレスをかかえるとおっしゃっていました。今回の計画を聞いた段階で多くの住民、特に道路拡幅でセットバックを迫られる地権者はストレスをかかえたまま今日まできているのではないでしょうか。

また区の態度が不誠実であること、地権者の痛みがどこまで伝わっているのか分からない、一方的に道路をつくりたいと言ってきている旨の批判をしました。区は意見交換と言いながら地域住民の意見を聴いているとは思えないと言っているのです。まちづくり協議会を開催してきていても、一部の住民のみの情報共有でありその範囲での意見聴取であったのではないでしょうか。

区の認識はまちがっている?調査は6年前のもの

また、区が6年前の調査にもとづき現状と課題を提起しているため、現在のまちの状況は変わっており、間違った認識で事業を計画している可能性があるとの指摘です。Aさんは、説明会の際に住民のH氏から区に提出された意見を参考にしています。

その内容は以下の通り。

現在は建替えも進んだので、古い住宅は減り、桜台は木密地域に該当しない可能性もあること。不燃領域率50%喪失率5%に近づき大規模な延焼が起きにくい。6年の間に整備の進んだ道路があり消防困難区域からはずれる地域がある可能性がある。

ということで、地区の再調査の実施を求めています。

即効性が高い代替案を提案

道路が完成する前に地震がきたら命が救えない。

①住民の防災意識向上②地区の避難計画策定と周知③家屋の耐震補強、家具の固定費助成④ブロック塀の倒壊対策、感震ブレーカーの設置、電柱地中化、⑤家庭用消火器、小型消防車の導入、⑥公園や消火設備の整備、⑦地区計画の策定、⑧小中学校の体育館の防災拠点としての再整備など代替案を提案。

全部メモしきれませんでしたが、これだけの代替案を提案しているのだから、区は道路を優先するのではなく提案を住民とともに検討すべきです。

この公述では、防災まちづくりといいながら道路計画であるということがはっきりしました。

【Bさん】

二丁目と三丁目の道路計画沿線住民のアンケート結果を示す

Bさんは、対象世帯の約8割28世帯からアンケートをとって回答を得ています。計画に賛成した人はゼロ。

区のアンケートとギャップがある。

区のアンケートですが、総論であり、住民に正面から計画の是非を問う形にはなっていないとの指摘でした。確かにアンケートでは「早急に整備すべき道路は」との項目がありますが、あくまで道路整備が前提の質問であり、なによりも当該地権者の意見集約結果がありません。

1丁目から3丁目までの反対署名もとった。そして説明会がこの間開催されているが、参加できない沿道住民は5割もいたとのことでした。意見書まとめるまでには一週間しかなかったが、区の計画には疑義があり、計画の内容と時期の再考を求めています。少なくとも実行するのであれば、今回の道路拡幅をを削除して欲しい旨の意見でした。また、道路整備でどういうことがこれから起きるのか、保障も含め丁寧な説明を求めました。

上記の報告はメモの範囲です。もっと豊かな内容の公述だったと記憶しています。

二人の陳述は説得力があり、住民の合意形成はえられていないことも明らかです。区は計画を見直すべきです。

 

 

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