駆けある記

都のLINEによるDV相談の試行結果

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

全国でDV相談が増加しています。この間配偶者暴力については都議会でもとりあげてきましたが、その強化はまったなしです。

東京都は深刻な状況を踏まえて、LINEを活用した配偶者暴力の試行実施を昨年8月18日~9月17日の一か月間行いました。

その結果が公表されています。

友達登録数は相談終了日時点で7,807人で目標の2000人を大きく上回りました。登録者の8割は20代から30代の女性です。一番多いのは30代で54,2%を占めます。暴力の種類は、精神的暴力が最も多く176件。ついで身体的暴力、経済的暴力が続きます。

相談内容

「どうしたらよいかよくわからない」33,5%。DV被害に対し対処の仕方が分からない、そもそもDV被害の認識がないという内容です。

DV以外の相談は、30代が中心であり、電話相談と比較して若年層からの相談が多くなっています。相談内容は、家族からの暴力や性被害など、配偶者暴力に近い領域の相談が多いのが特徴。

一回当たりの相談時間

DVの相談は、30分~60分未満が28%で最も多く、ついで60分~90分未満が24%。DV以外の相談と比較して相談時間が長い傾向にあります。

平均相談時間は78分。

検証結果について

★ターゲット層の利用状況

・ウイメンズプラザで実施している電話相談と比較して若年層からの相談が多い。

★新規相談者

・初めて相談したという声も多く、これまで相談をしたことがなかった被害者が、相談機関とつながり、支援の場を知るきっかけとなった。相談した人からは電話相談と比較してLINEは相談しやすいため、今後も続けて欲しいとの声。

・LINE登録だけでも安心感につながっている。

★電話相談につながったか

・ウイメンズプラザの電話相談へ135件案内。期間内に相談があったのは57件(42%)だったが、試行期間終了後もLINE相談をきっかけとした相談が寄せられている。

・LINE相談によって相談者の課題整理ができているため、電話相談に引き継がれた後もスムーズに相談が進められた。

★アカウント名

・危険回避のため、アカウント名に「DV」と表記しながったが、DV相談が8割を占めていることから、DV相談窓口と認識していると解される。

LINE相談については文教委員会でも継続して実施することを求め、来年度予算要求に盛り込まれました。命にもかかわる問題であることから、さらに拡充して一人でも多くの人たちの支援につながるようにするため頑張ります。

結果はこちらからhttp://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/consult/tabid/395/Default.aspx

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