駆けある記

外環陥没事故・空洞についての説明会

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

4/2〜7に行われた外環自動車道の陥没事故についての説明会が都内で行われました。

練馬区内では上石神井中学校と泉新小学校の二か所。私は泉新小学校へ行きました。

先行して行われた上石神井中学校の参加者は50人弱。泉新小学校は30人くらいでしょうか。ネクスコ中日本、東日本の職員が前にずらっと並び、パワーポイントの資料を使って説明を始めました。

上石神井中では、MLに寄せられた情報では質問者11人、申入書も読み上げられたようです。白子川の気泡についても質問が出ており、気泡と今回の陥没との関係について質問。これは私も興味のあるところです。しかし、ネクスコは「気泡とは関係ない」「調布の陥没は特殊な地盤だった」と説明。これは確かめたい問題です。

特殊な地盤というが納得がいかない、根拠を尋ねる質問も出ています。これについては資料を参照にした説明でした。

練馬での追加ボーリング調査の必要はないのかとの質問もありました。第三者委員会の設置、町会との話し合いについては、「これから検討」

シールドマシンは24時間動いていたことも答えていました。この24時間稼働ですが、通常の工事で24時間稼働はできない、大深度であるがゆえの稼働時間ですが、そのために地上の住民は一日中振動に悩まされたことになるのです。

泉新小学校では上石神井ほどの人数もいないため、住民からの意見や質問は少なく私を含め生活者ネットのやない議員などが質問。

① 地盤調査が不十分だから事故起きたのではないか? → (佐藤)大深度地下での条件を適用して、ボーリング調査等を行った。事前調査と「事象」(「事故」とは言わない。)後の調査に相違はないので、不十分ではない。 ② 事故が起きたのは南行線だが、北行線で工事を行って大丈夫なのか? → 「はい」 ③ 大深度地下法は違法。改正しなければ、工事の継続はできないのではないか? → 法律に関することは、施工業者側からはできない(国交省外環事務所も施工側と理解している?)

① 石神井公園の近くに住んでいる。外環道工事予定地には地下水脈がある。工事によって、地下水脈に変化は生じないのか? → (川野)事前・事後ボーリング調査を行っているが、調布の事象において、地下水の変化は見られない。 (酒井)東大泉5丁目(名前は言わなかった。) ① 事前調査と「事故」後の調査に相違はないというが、そこから「事前に事故の可能性を掴んでいたのに公表しなかったということか?」

① 事前調査と「事故」後の調査に相違はないというが、そこから「事前に事故の可能性を掴んでいたのに公表しなかったということか?」それとも、「この調査方法では、事故発生の可能性を予知できないということなのか?」どちらか? → 陥没事象の原因は、特殊な地質とシールドマシンを止めていたことによって生じたので、事前に予見できなかった。

② 野川の気泡の問題が起き、そして今回は陥没が起きた。それをいずれも事前には、住民には知らせていなかった。今度は、3度目に新たに別の問題が生ずるのではないかと心配になる。 → 新しい問題が起きないか追加ボーリング等して分かり次第調査していく。 ③ 区分地上権の設定契約には、損害の補償の規定がある。大深度地下の工事区域では、施工業者がいくら保障するといっても何の法的裏付けもないのだから、こんなことでは、工事区域の住民は安心できないのではないか?大深度地下法を改正しなければ、工事の再開はできないのではないか? → 再開するかに関わらず、保障を先にする。 ④ 調布では、更地にして地質改良工事を行うため、住宅の立ち退きを提案している。住宅というのは一生に一度の大変なことなのに、テレビのニュースショーでは、「冷静にこのような提案を行う」無神経さに言及していたが、工事を継続しなければ、このような土壌改善工事は」必要ないのではないか? → 説明できるようにならなければ、再開はしない。立ち退きの件では、不快な思いをさせてしまったことをしっかり受けとめ、責任を果たすため、補償をする。

① 補償すればいいという風にしか聞こえない。 → 無回答 ② 「事象」という表現をするが、「事故」とは受けてとめていないのか? → 特殊要因で生じたものであり、「事故」とは言っていない。 ③ 事前と事後とで調査結果が一致していたということは、施工ミスということですよね? → 無回答 ④ 今の工事事業者、世界最大難度の口径30メートル級(地中拡幅部)の工事できるのか? → 無回答

① 井戸水出なくなった。連絡したが、対応しなかった。 → 井戸のこと調べます。 ② 大深度地下法は、憲法29条に違反している。即刻中止しろ! ③ 私と母の命を返せ! ④ 一方通行の説明会ではないか?国交省答えろ! ① 「事象」という表現、「事故」と一貫して欲しい。 → 「事象」といい方について、「事故という表現にするか、検討させて欲しい。(修正しました。) ② ネクスコが答えているが、今回の件は、直轄(国土交通省負担)か、エリア(事業者負担・有料)どちらで生じたのか? → 費用負担は、両方ある。 ③ 大深度の調査の評価基準見直すべき。 → 評価基準については、事業者としての検討はする。 ④ もう起きないといえるのか、心配。事故が起きない保証あるのか? 国交省に答えて欲しい。 → 無回答(国交省)

① 以前に練馬でやったという調査について問い合わせたが、回答がなかった。調査結果を公表すべきだ。 → 路面下の空洞調査、調査結果は公表している。問い合わせにお答えしなかったのは、お詫びする。 ② 事故原因の説明(33ぺ-ジ)では、土質、施工上の問題というが、地山がなぜ流れ込んできたのか大深度特有の原因究明が不十分なのではないか?大深度だから、土質(圧)・水圧が強くなって地アマが大量に生じたのではないか? → 32ページの方がいいかも知れないが、浅いところでは、浅いところなりの圧力になるので、それを前提に工事しなければならない。調布では圧力の読みができなかったということである。

① ボーリング調査を行った数は? → 86本 ② 物理探査は、ボーリング調査を補えるのか? → 物理調査は、層の変わり目をチェックできる。 ③ 10%の土砂の取り込み範囲の基準緩すぎるのではないか? → 1次管理地=10%を7.5%に、2次管理地=20%を15%に変更した。

以上ですが、一回の質問で一回答えて終わりなので、ほとんど納得のいく説明会とは言えませんでした。

ネクスコは、この説明会を終えたから工事に取りかかるということではないと説明していますが、すでに大深度法の根拠が崩れたいま、工事再開は無理というのが常識的な判断です。

しかし、3月末で工期が切れた外環16km区間はすでに延長申請が国・都に出され許可が降りていることを確認しています。何がなんでも進めるという姿勢です。

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