こんにちは、日本共産党 練馬区選出都議会議員とや英津子です。
【事業認可手続きについて】
ハリーポッターテーマパークの整備が進むもと、遅れて整備計画が答申された練馬城址公園ですが、今年5月6日付で国土交通省に事業認可申請をしています。認可は5月20日。
開示請求資料にもとづき担当課からの聞き取りをしました。
都市計画決定区域26,66haのうち申請箇所は13,42ha。
理由書には「都民に親しまれてきた土地の歴史・風土・緑豊かな自然を生かし、多様な主体と連携して、社会の変化に応えながら創りあげる公園を目指すとしており、石神井川沿いの散策路や災害時に機能する広場等の整備を想定」とあります。
事業期間は2021年6月8日~2034年(R16年)3月31日
【工作物撤去について】
二年間で認可部分の工作物撤去が行われます。建設局からの聞き取りでは、撤去費用は東京都が出し西武鉄道が実際に撤去作業をおこなうとのことです。事業認可区域内には樹木が繁っており外からは竹藪も見えます。これらをどうするのか、区民からは不安の声が寄せられています。「緑豊かな自然を生かし」と言っているのだから、樹木は残すことを前提に整備を進めるべきです。さらに根強いプール存続の声。知恵を絞り何らかの形で残せないものかと…。先日もそんな話をしていました。
【収用の手続きを保留地する事業地について】
旧としまえん敷地の壁に貼られていた告示看板には、事業地の部分に編みかけがされていて、目撃した方々からは色々質問もきています。開示請求資料にも同じものがあるのでこの問題でも聞き取りをしました。
都立公園整備にあたっては土地を一度に全て買い取らなくて済むように、事業認可した区域を収容手続きをとらない区域として指定し、任意の話し合いで合意した上での買収とする方法をとるとの説明でした。資金計画には毎年の用地費が計上されていて毎年買い足していく計画となっています。
都民の公園整備を迅速に進めることを考えれば、手続き保留でいいのかということも考えてしまいます。だらだら整備に時間をかけるのではなく、早いうちに都民のための公園整備を進めるべきではないのか…。
では、収用はまったくしないのか…というとそんなことはなく、かつて舎人公園で収用したことがあるとのことでした。収用手続きを保留し、買収を進めていくことが公園整備のやり方としてスタンダードな形なのか、練馬区の公園整備ではそのようなことはないと聞いていますが調べてみる必要があります。
【資金計画について】
練馬城址公園整備計画では段階的整備の図面は2029年(R11)年までになっていますが、資金計画がR15年度までになっています。これは庭の湯のエリアも含めて整備するということです。西武からは将来的には協力したいとの意向が示されていると聞きました。
前述したとおり、21、22年度の二年間は工作物撤去のための予算計上です。用地費は合計755億円余ですが、周辺の土地の価格とは違い、高く設定されているため算定根拠を聞きましたが、「この土地を買うにはこのくらい必要」と答えにならない答えが返ってくるのみでした。あくまで、このくらいであり、買うときは専門家を入れて正確に価格を決めると言っています。とりあえずどんぶり勘定で計画に入れたような印象です。
そもそも国の補助をあてにした資金計画ですが、毎年国が金額の採択をおこなうので、いくらもらえるかまったく分からないというのが実際のところです。査定が低いあるいはゼロだった場合は都の単独予算になります。資金が不足すれば計画通りに進まない場合もあり得るということです。
用地費・物件補償費・建造費の合計は約830億円。多額の税金が投入されるのですから、当然都民参加で公園つくりを行い、納得のいく練馬城址公園を早期に完成させるよう、一緒に運動しましょう。
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