駆けある記

問題山積みの英語スピーキングテスト①

こんにちは、日本共産党都議会議員(練馬区選出)とや英津子です。

週末は、学習会や調査、宣伝など大忙しでした。

英語スピーキングテストの学習会では、ますます都立高校入試に活用するには問題がありすぎることを実感しました。

都議団は英語スピーキングの緊急アンケートを実施しています。ぜひ、ご協力下さい。

下記Twitterの「アンケートにご協力ください」の下のかこみをクリックするとアンケート画面になります。

https://twitter.com/jcptogidan/status/1525308439152701445?s=20&t=nPL2iOieCIrHCS5CL_cjww

都教育委員会は、来年度都立高校入試に民間の英語スピーキングテストを活用することを決め、この間3回プレテストを中学三年生におこなっています。今年度は公立中学校592校、約6万4千人が受けました。

英語スピーキングテストは、学習指導要領の英語における書く、聞く、読む、話すの四技能のうち「話す」ことの評価し、授業改善に役立つようアチーブメントテストとして行い、入試で活用するとしています。

国際社会で通用する人材、グローバル人材の育成などがどこでも言われています。英語ができることはそれ自体、異文化との交流や海外の人とのコミュニケーションがスムーズになり、行動の幅も広がり、豊かな人間関係をつくるきっかけになると思います。しかし、民間試験を都立高校入試に活用することが英語力をつけることになるのでしょうか。多くの専門家や教員、保護者からも懸念の声が寄せられ、このテストを中止するよう署名活動が進められ、記者会見も行われています。

ぜひ多くの人たちに問題点を知ってもらいたいので、三月におこなった文教委員会の質疑を数回に分けて報告します。

英語スピーキングテストは、都教委と協定を結んだ株式会社ベネッセコーポレーションが問題の作成、試験監督、採点まですべておこないます。

高校入試は、生徒の未来を左右しかねない重要な入試であることからも、公平性、採点の正確さ、個人情報保護や情報公開など生徒も保護者も教員も納得のいくものでなくてはなりません。

私も都教委のホームページから問題を見てみました。このテストは絵を見て状況を説明し、自分が好きなこととの理由についてスピーチするなど、答えが無限にあるものでした。しかもスピーキングなので発音なども採点の対象になります。全員を同じ基準で公平に限られた期間で採点することは難しいテストだと思いました。

海外での採点で公平性、正確性をどうやって確認するのか

採点期間は約45日間しかありません。スピーキングテストの対象生徒は約8万人ですから、間違えのないよう採点するには時間が足りないと専門家や関係者からの指摘があります。

実はこのテストの採点はベネッセの子会社のまた下請けのような会社がフィリピンでおこないます。どうやって公正・公平、採点を正確にやるのか確認するのか尋ねました。

都は、コロナの影響で現地への訪問は行っていないがオンラインによって採点が公正・公平に行われていることを確認していると答弁しました。

そうです、都教委はコロナ禍で一度も現地に行っていません。オンラインで何が確認できるのでしょうか。また、これから視察に行けたとしても、試験は今年11月27日です。なにか問題が起きても対応が間に合わない可能性大です。

都はあくまで問題が起きないよう準備を進めているといいますが、綱渡りをしようとしていることは明らかです。

しかも、私たちは採点を行う組織や経営形態、契約関係、採点者の人数、採点方法等の情報は非公開なので知ることができません。まるでブラックボックスです。これで、公平・公正、正確に採点できると言われても生徒や保護者、教員が納得できるわけがありません。

つづく

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