駆けある記

羽田新ルートはストップをー決算質疑から②

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

コロナ感染が広がり、心配の声が寄せられています。検査と医療体制の強化、補償を万全にしてこそ感染拡大を抑えられるのに無策の国と都という声です。

決算特別委員会で羽田新飛行ルートを取り上げました。建設局と環境局で二回、特に騒音健康被害。

羽田空港の国際線をさらに拡大することを目的に、これまで原則飛行しないとしていた都心上空の低空飛行を解禁して、学校や保育園、福祉施設などの上空を通る、住宅が密集する都心の真上を巨大旅客機が超低空で飛行するのが新ルートです。これまで飛行していた3区に加え、練馬区も含め10区が関わります。

落下物や騒音に対する懸念の声に対して、都はどのような対策をとってきたのかとの質問に対し、国に対して関係区市の騒音対策や安全対策の着実な実施を要請をしてきたと答えます。

ところが、健康被害について欧州WHOの環境騒音ガイドラインの話になるとまったく答弁しない。

このガイドラインの勧告の内容について質問しました。都はWHOのガイドラインがあることは知っているが、都の環境基準を答えるのみでした。

欧州ガイドラインは、新ルートの飛行時間帯に重なる夕方や夜の時間帯に重みをつけた時間帯補正等価騒音レベルのことです。Ldenというもので、この値が45デシベルを下回ることを強く要請しています。内容を読むと航空機騒音によって虚血性心疾患、狭心症や心筋梗塞などのリスクが上昇し、騒音による不快感や迷惑感、悩ましさなどを感じるひとが一定数出現することを指摘しています。ガイドラインの内容をまとめた北海道大学大学院工学研究員の松井利仁教授、田鎖順太教授は、我が国の環境基準は住民の健康保護の観点で極めて危険な値に設定されている。我が国の騒音政策はその大幅な修正が求められていると警告をしています。

日本の環境基準は居住地域で57デシベル以下、商業地域が62デシベル以下。

都のモニタリングでは、特に品川区などの超低空飛行の地域では値が45デシベルを下回る日は一日もないことが分かっています。

新ルートを続ける限り、住民は常に騒音や落下物、健康被害に悩まされるのです。しかもコロナ感染が広がり、国際線は9割減という今日、新ルートの必要性は全くありません。引き続き新ルート撤回を求めます。

 

雑感

今日は区議団とともに練馬区に予算要望、その後は都庁で来年度予算要求の報告書つくり、そして上石神井車庫の調査。この調査は西武新宿線立体化計画の一部で、立体化にともない上石神井駅車両基地の形状を変えるため、立ち退きを強いられる方々からの要請です。上石神井車庫の東側にお住まいの皆さんたちは、納得いかないと都議会に陳情書を提出しています。25日が審査。

夜は、練馬駅で朝鮮学校の無償化を求める練馬の皆さんの宣伝行動に参加しました。この国も東京都もどんな言い訳も通用しない民族差別をしているとしか思えない。怒りでいっぱいです。都は朝鮮学校の補助金をカットし続けていますが、来年度の予算要求でも同じ立場です。

一日の仕事が終わり、改めてブログの中の写真をながめると夕方の西の空に雲が映っています。地権者のお宅の屋上からの眺めですが、あまりにもめまぐるしく過ぎた一日で、今になってもっと眺めていたかったと思う景色でした。

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