駆けある記

国は朝鮮学校の学費無償化排除やめよ、都は補助金停止解除をー意見表明と宣伝

こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。

2月14日に文教委員会が開かれ、請願・陳情を審査しました。私は、主な質疑は私立学校学費無償化についておこないました。

もう一つ、意見表明をしたのが朝鮮学校への東京都の補助金停止の解除を求める請願です。昨年は、詳しい質疑をおこないましたが、今回は意見のみにとどめました。

以下のとおりです。

請願45号「笑顔あふれ、温かい触れ合いを通じて互いに学び、成長する学校に関する請願」の、7について意見を申し上げます。

東京都は都内の初級(小学校)から高級(高校)の10校ある朝鮮学校の補助金を2010年度以来停止したままです。

補助金停止について、都は「都民の理解」という言葉を使って、自らの責任を回避していますが、それは無責任と言われても仕方ありません。

国の無償化排除や都の補助金停止という、いわれのない差別は、ヘイトを引き起こし、生徒に対して心無い言葉を浴びせるような場面もあります。そのため自分が朝鮮人だということを隠さなければと怯える生徒もいます。

日本弁護士連合会は、2014年の大阪高裁判決に触れ、「朝鮮学校に通学する子どもたちも、一個の人間として、また、一市民として、成長、発達し、自己の人格を完成、実現するために必要な学習をする固有の権利である学習権(憲法26条第1項、同13条)を保障されている。そして、朝鮮学校は、六・三・三・四を採用し、学習指導要領に準じた教育を行っている。そもそも、朝鮮学校は、歴史的経緯から日本に定住し、日本社会の一員として生活する、朝鮮半島にルーツをもつ在日朝鮮人の子どもたちが通う学校であり、民族教育を軸に据えた学校教育を実施する場として既に一定の社会的評価が形成されてきたと紹介し、それにもかかわらず、子どもの教育を受ける権利とは何ら関係を持たない政治的理由により補助金の支給を停止することは、朝鮮学校に通学する子どもたちの学習権の侵害につながるものであると述べています。

この間、国の無償化対象への要求とともに補助金復活を求め、支援者や教員、保護者、当事者らが運動を続けています。今回の請願もその一つです。昨年は、無償化を求める国会前行動が500回目をむかえ、多くの都民や当事者が集まりスピーチも行いました。都庁内でも集会がもたれ「東京都こども基本条例」にもとづき、停止された朝鮮学校への補助金の復活を求める小池知事あての要請書を提出しました。私の地元練馬区でも、毎月20日、朝鮮学校の無償化を求めて支援者や当事者が宣伝行動をおこなっています。

東京都は「東京都子ども基本条例」にある誰一人取り残さない立場で、子どもの学習権を保障すべきです。請願の採択を主張し、意見といたします。

お昼は都庁前で

昨日は本会議前のお昼休みに、「都議会勉強会」実行委員会・東京都子ども基本条例を学ぶ「地域連続学習会」主催で東京都への第二次署名提出がありました。

会のみなさんが「なかまはずれ許さない!」1万7千人超の署名を提出し、その後都庁前で宣伝をしている所へ私たち都議会議員も参加しました。

当初目標の1万人署名を上回る数を集めての行動です。

練馬駅でスピーチ

昨晩は恒例の20日宣伝。

朝鮮学校高校生、教員、支援者ら30人が参加しリレートークとビラ配りを賑やかにおこないました。高校生の言葉一つひとつが胸につきささり、日本政府と東京都が、民族差別という過去の遺物のようなことを今も続けていることが情けなく、辛くなりました。

宣伝行動への参加を呼びかける方が、X(旧Twitter)で「大人の仕事」と表現されていました。本当に大人の仕事だなと、この表現が胸に刺ささる方もいるでしょう。

理不尽な差別やめよ!この声を大きく広げたい。

朝鮮総連の新年会へ

宣伝終了後、区役所で行われている朝鮮総連の新年会に向かいました。

毎年この新年会には、野党だけでなく公明党の議員さんなども出席しています。私はここ数年くらい参加できず、久しぶりの新年会でした。

挨拶で学費無償化排除や都の補助金停止問題に触れ、宣伝を終えてきたことをお話したので、席が隣になった方とその話題になりました。

あなたの挨拶に驚いた、上のほうの人に何も言われないのか、ここへ来て大丈夫なのか等、聞いている私も驚く言葉でした。まだまだ誤解がまだあるのだと思い、私たちの立場を説明し全力で応援していると、話しました。

双方、誤解が解け、また激励もありの嬉しい新年会でした。

東京都の来年度予算には補助金復活や高校授業料無償化、給食無償化など子どもに対する支援が盛り込まれていますが、朝鮮学校は全て排除です。子どもの学びを支えるというのなら、矛盾したことはやめ、まずは補助金を復活すべきです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP