駆けある記

医療生協運動20周年、大泉生協病院10周年

 今日から師走です。今年も残り1ヶ月となりました。
 薄曇りの天気の中、練馬区に医療生協運動が誕生して20周年、大泉に大泉生協病院が開院して10年の「記念のつどい」に向かいました。
 大泉学園町にあるルミエール会場は生協組合員さんや区内病院関係者、各種団体の方々で一杯、とてもにぎわっていました。
 私は、松村友昭前都議会議員、坂尻まさゆき衆議院東京9区とともに出席し、これまでの医療生協運動をお祝いしました。
 次の予定の関係で、1部の根岸京田理事長による記念講演を聞いて会場を後にしました。
 記念講演のテーマは、「ヘルスプロモーションと医療生協運動」です。
 
 この講演でまず「健康」とはというところで、病気でないとか、弱っていないことではなく、肉体的にも精神的にも、社会的にも、すべてが満たされた状態にあること。
 人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることはあらゆる人々にとっての基本的人権のひとつであるということ。
 と、私たちが日常的にもっているいわゆる「健康」の認識を改めさせてくれました。
 そして、「ヘルスプロモーション」とは、
 1986年オタワで開催されたWHOのの国際会議で提唱された新しい公衆衛生戦略であり、自らの健康をコントロールするとともに環境(自然環境、社会的環境)に働きかけ、より良い健康を得る。
 その結果、より豊かな人生を送ることを目的としています。
 これまで、日本はアメリカ的な考え方を取り入れ、自己責任で健康を維持し、つくっていくことを推奨してきましたが、それだけでは健康は守れないことを教えています。
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 この講演をきいていて、現在の日本の社会保障や防災などあらゆる課題にたいして、自己責任を押しつけ、できないのは自分のせいという考え方をすりこまれてきたことを思い出しました。
 
 個人の力には限界があり、国や自治体には環境を整える責任があることを教えています。この点で政治の責任も重大です。
 とても勉強になった講演でした。 

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