駆けある記

人の顔も暮らしもみえないのか、東京都

こんにちは、練馬区選出都議会議員とや英津子です。

ぐっと気温が下がり、過ごしやすい日でした。外を歩くとハナミズキの実が赤く、花梨の木にも出会いました。忙しく、腹の立つ事も多い一日でしたが、季節を感じることができて気持ちは豊かになります。

朝から東京都の優先整備路線である、放射35号線(タテ3)の住民運動をしている皆さんと、計画線である早宮から練馬駅までの区間を一緒に歩きました。

道路が通ると、多くの家が立ち退きになります。まるまる道路にかぶっておらず、一部線内に入っている家は部分的に切り取られることになります。歩いていると、計画を知らない人、昔の都市計画決定だからなくなったと思っている人、自分の家は計画線にかからないと思っている人がまだまだいるのです。

また、幅員が27Mってどのくらいの幅なのか、このマンションは計画を想定して建てられているなどみんなで確認しながら進むと、よりリアルに道路計画が見えてきます。

この道路計画の範囲には廣徳寺というお寺があり、本堂や庭の一部が削られる計画です。現地に入って見せていただくのは2度目ですが、立派な竹林にであいました。

途中で時間切れで、次の予定に向かいましたが、改めて都が計画している放射35号線は、静謐な住宅街を容赦なくぶち抜き、人々の環境も暮らしもお構いなしなのだと実感しています。

その後、練馬の共産党後援会の文化フェスティバルでしたので、最初にご挨拶だけして次の予定へ。

大久保で、オリンピック・パラリンピック問題の提言討論会でした。

途中からの参加でしたが、2020東京五輪をめぐってのマスメディアの報道の問題点として、メダル獲得、日本人選手の活躍をことさらクローズアップする異常さの指摘。徹底した成果主義・効率主義がスポーツ界をゆがませている問題などの報告。

オリンピック選手村問題では、大手の開発業者や企業グループの莫大なもうけが仕組まれ、裁判に発展していることが「選手村土地投げ売りをただす会」から発言がありました。

また、障害者がスポーツを観て参加して楽しむことができるユニバーサルデザインについては、障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会から報告があったのですが、オリンピック・パラリンピックだけでなく、東京中、日本中に広げていきたいとの発言でした。

私は、「オリンピックは平和とともにー平昌五輪から学ぶ」の提言をされた和喰昭夫氏(2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会共同代表)の提言を聞くことはできなかったのですが、今日の討論集会はオリンピックとは、スポーツを通じてどの国とも平和・友好の関係を築こうということがテーマだったと思います。残念ながら2020東京五輪はその精神からほど遠い気がしてなりません。

夕方からは、練馬区の大泉学園から西東京市に抜ける補助156号線計画の説明会でした。

この道路計画も優先整備路線に指定されており、東京都建設局は、おおむね2~3年の間に事業着手をするため、現況測量の説明会を行ったものです。会場の大泉小体育館の用意された椅子はほぼ満席。私は説明には間に合いませんでしたが、質問のあたりから聞くことができました。

参加者からは、北側で事業中の放射7号が通った場合の交通量や生活道路への車の流入量がどうなるのか。生活道路に車が収入しているというが、どの辺りか。都の資料については、ことさら自転車と歩行者が多い時を資料としているが自分にはその実感がない。また、新しい道路が通れば車にとって良いことはある、しかし人を中心に考えて欲しい。さらには、今日で終わりにすべきでないなどの主旨で、都の説明や資料に対する疑問が寄せられました。

放射35号線、156号線はともに東京都施工の優先整備路線です。この二つの計画線上には多くの人たちの暮らしがあり、歴史がある。そのことを都は理解していない、見ていないのではないかと言わざるを得ません。

夜は、島田区議事務所で都営地下鉄の光が丘駅問題の打ち合わせ。A5番出入り口へのエレベーター設置は地域の悲願です。さらに、視覚障害をもつ方からは、出入り口を知らせる音声案内の拡充など利用しやすい駅をと、皆さんで取り組んでいます。

東京都と練馬区、たくさんの課題があります。

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