こんにちは、日本共産党練馬区選出都議会議員とや英津子です。
今日は、12月とは思えない暖かさでした。朝の練馬駅での宣伝を終え、いつものように上着とコートで自転車に乗って駅に向かうと、光が丘の駅に着く頃にはコートを脱いでも全く寒く感じないほどでした。
午前中は団会議、今日から19日までの日程で都議会第4回定例会です。13時からの本会議で小池都知事の所信表明がありました。
いくつか気になったことがあります。所信表明はこちら
知事は「東京と日本の成長を止めてはならない」最初と最後の2回この言葉をくり返しました。成長とはいったい何なのか…。
豊洲市場問題
この間焦点となってきた築地市場の豊洲移転問題は、都知事の中ではほぼ終わったことなのか。取りあげ方はわずかで、環状2号線がスムーズな交通が確保できているとか新市場の大いなる活気を感じていると述べ、築地については年度内にまちづくり方針を取りまとめることを表明しました。
「東京と日本の成長を止めてはならない」
所信表明の冒頭では、この言葉に続いてイギリスのオリンピック・パラリンピックを例にあげ、投資がロンドンの景気の回復に一役買ったと言っています。投資をする人はこの東京でどのような人なのだろう。投資といっても東京の経済に影響を与えるような投資とは、きっと庶民では考えられないくらい多額のお金を投資に回せる人々なのでしょう。
また、「アジアナンバーワンの国際金融都市に向けて」と海外の金融系企業の誘致を加速することも改めて表明しました。
続いて、「2020改革」と称して各局の主要事業の点検・評価が完了し、いよいよ具体的に実践に移すときと監理団体の見直しに着手すると言っています。公園や動物園などの公共施設を運営している団体の合理化を行うのでしょうか。公営企業では上下水道の民営化、コンセッション方式が検討されています。
「安全・安心なまちづくりのために」
特定緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化問題で、建物の占有者の責務等を新たに定める条例改正案を来年の第1回定例会に提案すると述べています。
これは、どうなのか?と思ったのが木造住宅密集地域について。コミニュティを維持しながら転居できる魅力的な移転先を整備して不燃化を加速する。今回は足立区の2カ所をあげました。
市街地の不燃化や延焼遮断帯の形成を着実に推進することと一体で、住民には立ち退いてもらいましょうという話。結局住民が長年住み続けてきた家には住めず、他の場所に移るということですが、それを魅力的な移転先を用意すると言っているのです。今までの環境が維持できるのか。同じ広さの家を用意してもらえるのか。魅力的などと聞くとついて行きたくなりますが、そんなに甘くないのではないでしょうか。
オリンピック・パラリンピック問題については、かなりの時間をさいて表明したのですが、不透明な予算の内訳などは触れることはありませんでした。言っていたのは、レガシー、ボランティア、混雑緩和などでした。
小池知事のいう、成長をとめてはならないとは…。成長自体悪いことではありませんが、人間が成長するとか子どもが成長するとか、経済が成長して都民の暮らしが良くなるとかの意味であれば良いのですが、どうもそうではないようです。
来週はエアコンやブロック塀の補助など補正予算をはじめ議案の審査、報告の質疑があります。
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